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Professor ミラージュスティック

石川晶平プロ率いる『Professor Fishing Service』からリリースされている、ミラージュスティック3インチ/3.4インチ。
テロテロとした柔らかいハンドポワードマテリアルが特徴で、シャッドライクな形状のワームです。
以前、同社のソアリンシャッドⅡの釣り方を教えていただく機会がありました。
新製品であるミラージュスティックについても、色々と石川教授から教えていただけたのでご紹介いたします。
3インチと3.4インチがラインナップ

ラインナップは2種類で、3インチと3.4インチ。

ミラージュスティックの使い方は様々で、インフィニホビット3inを合わせたノーシンカーリグなどもおすすめだそうですが、表層系のリグです。そのため、少し時期的には早い…
なのでノーシンカーはもう少しシーズンが進んでから別記事でご紹介します。
というわけで、今時期にイチオシの中層を攻める「ミラージュスティックのミラリグ」についてです。
石川教授イチオシのリグ、ミラリグ

石川教授のイチオシが、このミラリグです。
写真のミラージュスティックは、石川教授がリグってくださったのを相模湖湖上でいただいたモノ。つまり「公式ミラリグ」ですね!
リグり方の詳細を石川教授のブログを参考に、ご紹介します。
ミラリグ リグセッティング

ミラリグのリグセッティングについてです。
基本はネコリグに近いイメージですが、フックを刺す場所がちょっと特殊です。


その際に、一度フックで頭を刺すとシンカーの挿入がスムーズです。


②フックをミラージュの顔の中心付近にセットします。その際ワームの上下は気にせず、どの方向からでもOKとの事でした。
フックをややナナメにセッティングすると良いそうです。(ワームが水平に対して、斜めという意味です)
写真上が、教授のサンプル。下が、私が作ったミラリグです。特に難しいことはなく、再現することが出来ました。

上が3インチ、下が3.4インチです。
セッティングのポイント
・ネイルシンカーはreinsの細長型を使います。
3.0in:1/96~1/64
3.4in:1/96~1/48
軽量シンカーを使用することがミラリグのキモです。
・フックはマス針ですね。細軸でゲイブが狭いものを使います。推奨フックは以下。 (ガードなし)フォグショットTC#8
(ガードあり)マイクロモスキート#1
メリット
- シンカー内蔵型のため、ラインテンションを緩めた際に急激な沈下姿勢になりにくい
→ジグヘッドよりも姿勢変化が小さく、アングラーが気を緩めてしまってもワームの姿勢が崩れにくいです。
非常に柔らかく浮力のあるハンドポワードマテリアルと合間って、水平姿勢をオートマティックに保ってくれる効果があります。
それだけバイトチャンスが長いリグです。
- 1/96等の超軽量シンカーで調整が可能、ライン張力をギリギリまで削減
→普通にジグヘッドなどでミドストをやると、当然ラインが張ります。その点ミラリグはライン張力を極限まで低くして、バイトチャンスを増やします。
私の感覚ですと、ミドストをさらにフィネスにしたリグ、というイメージです。
- 現場でシンカーとフックの組み合わせをフレキシブルに選択可能
→基本はネコリグで、さほど難しいリグではないため現場で容易に調整が可能でした。
デメリット
- 重たいシンカーが使えない
- 太軸フックを使うと姿勢が乱れやすい
実際にアクションさせてみると分かるのですが、かなり繊細なリグなのでフックやシンカーは必ず推奨を使用するべきです。
あとはややキャスト切れしてしまうことがありました。ただこれは、不用意に力を入れなければ大丈夫です。
対策として2020年からミラージュスティック(3.0in/3.4in)は製造工程を見直し、ヘッドの品質が向上しています。
以前より、キャスト切れしにくくなっています。
キャスト切れ対策としてヘッドの品質を向上させているそうです。きめ細かい対応ですね。

超微細シェイクで動く
3.0inミラリグ
アクション動画主にブラインドミドストで、中層1.5~4m前後を狙うために使っています
※ラインテンションに注目です pic.twitter.com/pTNmvHJVHq— 石川晶平 (@sagamiko_prof) March 20, 2020
ミラリグのすごいところは、ごくごくわずかなシェイクでめっちゃ艶かしい動きをすること。
具体的にはロッドのトップガイドから2番目のガイドぐらいまで微細に震えるぐらいのシェイクです。
実際にやってみると分かるのですが「2番ガイドまでのシェイク」って、ホントに超繊細。ほとんど動かしていない、と言っていいぐらいの力加減。
ルアーからのフィードバックはなく、ほぼほぼノー感じという次元です。
でも、それでもしっかりとテールをプルプル震わせてくれるのです。
頭を動かさない
なぜ超微細なシェイクなのか、と言いますと、ルアーの頭を動かさずに、尻尾だけ動かしたいから。
これは本物のベイトフィッシュ(魚)の動きを追求したアクション。小魚が泳ぐときは頭はほとんど動かさずに、尻尾だけを動かしています。
それを極限まで再現出来るのがミラリグです。
実際にアクションを見ていただくとなるほど。と納得していただけると思いますが、その動きはまさに「小魚」と呼べるモノでした。
追記:ミラリグVer.2

ミラージュスティック3.4inを使用したミラリグがVer.2に進化しました。シンカーの取り付け方が少し変わったようです。

シンカーは1/96oz(0.3g)。市販のネイルシンカーで最軽量ですね。それを金切バサミで2/3の長さにカットし、0.2gシンカーとしたモノ。

それをボディ側面に添わせてセッティングします。
細かい拘りですが、0.3gをそのまま使うよりも喰わせ能力がUPする、との事。また、キャスト時の身切れも減って快適性が上がります。
ミラリグVer.2のより詳しい内容はProfessor Fishing Service 石川代表のブログを参照ください。
ラインセッティングについて

推奨はフロロカーボン。
(3in)フロロカーボン3lb〜4lb
(3.4in)フロロカーボン4lb〜5lb
ただし軽量なリグであるため、私は飛距離が欲しくて高比重PEを使用したタックルでやっていました。
水中に入ったラインの角度が変わって少しアクションの質は変わりますが、PEラインでも全然OKとの事でした。
3inと3.4inの使い分け
バスのいる場所が特定出来ていて、飛距離が間に合えば喰わせ能力の高い3inがおすすめ。
ピッチングで投げてバイトがなければ回収、ぐらいの感覚ですね。
一方で、広く探るのは自重のある3.4inが向いています。
ジグヘッドでのミドストとの使い分けは?
通常のジグヘッドによるミドストとの使いわけです。
- 広範囲にサーチするのはジグヘッド
- ピンでここぞという場面ではミラリグ
というような使い分けが良さそうに思いました。
とはいえ、ミラリグをサーチ的に使うことも普通に可能です。特に3.4inは十分に距離も出ます。
ミラリグ釣果

最近は本当にミラリグに頼りまくっています。ミラリグを導入してから、デコ率が大幅に下がりました。
ダウンショットリグやノーシンカーを見切る狡猾なバスもミラリグの「中層フワフワ」は新鮮らしく、とにかくバイト率が高いように思います。
私がホームレイクとしている相模湖/津久井湖ではバスが下がりやすい傾向があり、棚の攻略がとても大切。
そんな「一段下のバス」に対して、強烈に艶かしいアプローチが出来るのがミラリグですね。
具体的には、石川教授のブログにもありますが「1.5~2.0mレンジまで効率よく攻められる」リグになっています。
まとめ
以上、professorミラージュスティックのミラリグについてでした。
石川教授とお話しさせていただいてもっとも感じたのは、フィネスの追求レベルが尋常じゃないということでした。
その圧倒的なこだわりを形にしたミラージュスティックのミラリグ。
気難しい相模湖バスへの有効なアプローチとなってくれるはずです。釣果が上がり次第、また追記します。
ikahimeを最後までお読みいただきありがとうございました。
ミラージュスティックのミドストによる釣果
