目次
フラットサイドクランク
いまいち使いどころの分かりにくい、フラットサイドクランク。
私のフラットサイドクランク達も、長らくタックルボックスの肥やし!?として活躍していましたが、少しずつ使い方が分かってきたような今日この頃。
ざっくりとフラットサイドクランクの特徴をまとめてみると共に、オススメのフラットサイドクランクを紹介します。
フラットサイドクランク特徴
メリット
・側面が平らになっている。通常のラウンドタイプのクランクベイトに比べて、強いフラッシングを発生することが可能。その為広範囲からバスを寄せやすい。
・ゆっくり巻いてもハイピッチで泳ぐ。早春の低水温期や、アフタースポーン期など、バスの動きが緩慢なときに活躍する。
・秋、バスが散っている傾向にあるときに有効。そこまでカバーべったりにクランキングせず、オープンウォーターを巻く時間が長いとき。
根掛かり回避性能は低いものの、より集魚能力の高いフラットサイドを巻くのが、理に適っている。
・ボディが薄いので、フッキング性能良好。
・扁平なボディーによって、横方向への強い水押しを発生する。
デメリット
・見た目ほど質量が無いので、キャスト飛距離はラウンドタイプクランクに劣る
・フラット面が空気の抵抗を多く受ける為、同ウェイトのラウンドタイプに比較してキャスト距離は劣る
・根掛かり回避性能は、ラウンドタイプクランクに比べて劣る
特徴としてはこんなところでしょうか。通常のラウンドタイプのクランクベイトに対して、劣る点がいくつか有るのも事実です。
しかし実際に近年のフラットサイドクランクを使ってみると、リップやボディの形状に工夫を凝らして、回避性能を上げていたり、重心移動システムによってラウンドタイプクランクに負けない飛距離の確保をしているモデルがほとんどです。
実感として、特有の’使いにくさ’みたいなものはほぼ無い、と思います。
正直、フラットサイドならではの’爆発力’はまだ体感したことが無いのですが、早春の低水温期や、アフター期の定番メソッドとして活用すると良い思いができるかも。
そんなフラットサイドクランクをまとめてみました。
O.S.P HPFクランク
weight | 9.8g |
length | 63.0mm |
O.S.PのHPFクランク。2003年7月リリース。
きびきびとしたハイピッチアクションが持ち味の、名作フラットサイドクランク。
10年以上の歴史があるルアーですが、まったく色あせないマスターピース!です。
強力なフラッシングを伴ったヒラ打ちによって、広範囲からバスを寄せてくれます。
ネガとしては、ラウンドタイプのクランクベイトに比べて、風の抵抗を受けやすいので、キャストの気持ちよさはやや劣ります。
しかし重心移動システムによって、飛距離的なマイナスはほぼ感じられないレベルに仕上がっています。
さらにフラットサイドクランクの弱点である、スナッグレス性能についても、高い浮力によって、カバーにガンガン当てても躱してくれます。
癖がなく扱いやすいので、フラットサイドクランク入門に最適な逸品。
O.S.P HPFクランク SPECⅡ
weight | 8.9g |
length | 63.0mm |
HPFクランクSPECⅡは、HPFクランクの重心移動システムを無くし、固定ウェイトとしてより安定した泳ぎを実現したモデル。
巻き始めのレスポンスや、カバーにコンタクトさせた際の安定感を向上させています。
ストラクチャーに対してよりタイトに泳ぐのが特徴。
オリジナルHPFクランクは、スイム時にカバーに当たったとき、重心移動ラトルが尾部に移動し、大きなヒラ打ちを起こします。
それを無くして、さらに固定重心による完全サイレント仕様。オリジナルとは違うプレッシャーのかかった状態のバスをターゲットにしたのがSPECⅡです。
エバーグリーン コンバットクランクフラットサイド
length | 60mm |
weight | 12g |
潜行レンジ | 1.5~2.5m |
エバーグリーンからはコンバットクランクフラットサイド。
フラットサイドクランクの弱点であるキャスタビリティを克服する為、マグネット&タングステン重心移動システムを搭載。
また、タングステンウエイトをあえてルーズにセットし、ゴトゴトとワンノッカーラトルサウンドを奏でます。
かなり大きめなコフィンリップによって障害物回避性能の低さも解消。
菊本俊文氏が低水温期にバイトチャンスを得る為のシークレットクランクです。
- 1
- 2