高いコストパフォーマンスを誇るガイド素材、「アルコナイト」。
しかし国内市場では「SiC」素材のガイドリングが独占状態!?で、アルコナイト普及の足かせになっています。
そんな悩めるアルコナイト、改めて特徴をまとめると共に、数少ない使用ロッドをシェアします。
目次
アルコナイトについて
まずはアルコナイトについて、簡単にまとめてみます。
※注意
この「アルコナイトについて」は主に初心者の方向けに書いてみましたので、もう知ってる方は読み飛ばしてくださいw
アルコナイトって、何?

ガイド
ガイド素材には、他にも以下の種類があります。
•市場を独占している「SiC」素材
•SiCより高くて、小さい新素材「トルザイト」
•アルミオキサイド
•ダイワ独自の「AGS」
まだ他にもあるようですがここではこの辺で…
見た目
SiCが少しグレーがかった見た目なのに対して、アルコナイトは黒いです。
けっこう似てますが、よく見ると色が違います。
メリット
圧倒的な低コスト。
SiCのおおよそ6割ほどの単価。安いんですね。
ロッドの売価を大幅に下げてくれます。
デメリット
私はほぼ無いと思っています。
よほどハードユースしない限りは、SiCとの差は分からないです。(毎日釣りするとか)
数値上は、SiCよりも性能が劣るという事ですが、体感上はほぼ同等の使用感です。
最もガイドに負荷がかかると言われているPEラインでの釣りにアルコナイトを使用していますが、ネガらしいネガは感じません。
アルコナイトまとめ
ガイドリングは、考えてみれば常にラインとの摩擦に耐え続ける訳で、超過酷な役割を担っています。
SiCは「硬度」、「放熱性」、「比重」、「素材強度」に優れた性能により、長年ガイドリング素材の絶対王者として君臨してきたわけです。
ただ、本場アメリカではアルコナイトやアルミオキサイドなどの他マテリアルも積極的に使用されています。
日本国内では、SiC至上主義的な、ある種ガラパゴス化したガイドリング市場を形成しているのです。
(まあなんかいろいろと事情があるそうなw)
私はより多くのロッドに、SiC以外のマテリアルが採用されて、より幅広い価格帯でロッド選びが出来ればいいなと感じています。
そこでアルコナイト仕様のロッドをご紹介しますね★
セントクロイ

セントクロイ
アメリカの老舗ロッドメーカー、セントクロイ。
残念ながら、日本国内での知名度は低いですが、個人的にすごく気になってる、ロッドメーカーです。
いぶし銀の存在感
なんつうか、これ使ってたら渋いッス。
通なアングラーの「アガリの一本」。いぶし銀なチョイス。
Gルーミスや、セントクロイ。
そして日本国内なら、ロードランナーシリーズなどが「アガリの一本」としてよさげ。
代表的なシリーズ★
・レジェンドエリートシリーズ
・レジェンドグラス
・モジョバス
などがあります。
そのうち、「アルコナイト」を使用しているのは、100%グラスロッドの「レジェンドグラス」シリーズです。
以下紹介していきますね★
「セントクロイ」ロッドを輸入販売している、タックルガレージグロー(千葉県八千代市)さんのHPを参考にさせていただきました。
気になる方は下のリンクからどうぞ★
レジェンドエリート

セントクロイ LEGEND ELITE
高級モデルの「レジェンドエリート」シリーズ。
定価$ 380 ~$ 420 と、お値段もそれなりに高いです。
・職人こだわりのロッドメーカー「セントクロイ」伝統のハイエンドクラス。
・軽量でありながらも、圧倒的な強度と感度・耐久性を誇る、高弾性・高強度SCⅤグラファイトブランクスを採用。
・張りと感度を出しつつも、しっかり曲がり、そして圧倒的パワーがあふれ出す・・・セントクロイのテクノロジーが集結した、感度・パワーが特徴のシリーズ。
・バットセクションは、超高弾性SCⅥグラファイトクロスを施すことにより、軽量化とともにケタ外れのリフティングパワーと強度を実現。
・ガイドはFuji チタンフレームトルザイトリングを搭載。
・リールシートはFuji PTS(ベイトモデル)、Fuji TVS(スピニングモデル)をそれぞれ採用。
・ハイエンドクラスにふさわしい、厳選されたスーパーグレードのコルクグリップを採用。
・Kigan社製チタンフックキーパーを標準装備。
・純正ロッドソックスが付属します。
ガイドも、高価な「トルザイト」を使用していて贅沢。
LEGEND GLASSシリーズ

セントクロイ 「LEGEND GLASS」
セントクロイの100%グラスロッド、「LEGEND GLASS」シリーズで、アルコナイトリングを使用しています。
以下「LEGEND GLASS」の特徴です。
・米釣り業界最大の展示会、ICAST2016(たぶんフィッシングショー的なやつ)で、“Best of Show-Freshwater Rod”を受賞。
・セントクロイ伝統の「Sグラス」素材。100%グラスロッド。決してダル重ではなく、軽量で快適なクランキングを実現。
・クランクベイト、その他ファストムービングルアーに特化したモデレートアクション(レギュラーテーパー)。
・Fuji製 Kガイドに、アルコナイトリング仕様。
これで巻き物やったら気分も上がって楽しそうですね!
モジョバス

mojo bass
廉価モデルの「モジョバス」シリーズは150ドル切ってて、結構安い。
たぶんSHIMANOの「ゾディアス」シリーズ的な、廉価&入門用ロッド!?なんでしょうか。
「モジョバス」ってネーミングがなんかくすぐったい、かわいいネーミングw
・2016年NEWモデル
・2016年モデルより、グラファイトモデルには高品質SCⅢグラファイトブランクス、グラスモデルには超高品質S-Glassを採用。
・従来モデルに比べ、感度とバランスを改良し、15%の軽量化を実現。
・グラファイトモデルの弾性はSCⅡとSCⅣの中間。適度な張りと感度、パワーのある粘りで、ワームからハードベイトゲームまで幅広く高次元に対応。
・高次元かつ快適にパフォーマンスを発揮できるようにデザインされたシリーズ。
・ガイドはKigan社製「3Dガイド」に、スリムかつ高耐久性を誇るアルミオキサイドリングを搭載。
・リールシートはFuji ECS(ベイトモデル)、Fuji DPS(スピニングモデル)をそれぞれ採用。
・高品質セパレートコルクグリップを採用。
・Kigan社製フックキーパー標準装備。
・竿袋は付属しません。
ガイドリングは、日本ではあまり聞かない「アルミオキサイド」リング仕様。
セントクロイまとめ
他にも、エクスプライドっぽい「セントクロイ プレミア」シリーズなど、まだまだあります。
気になる方は、タックルガレージグロー(千葉県八千代市)さんのHPへGO!
…気になるなあ、セントクロイ。
もう少しエクスプライドやゾディアスで釣りまくったら、「レジェンドエリート」シリーズに、ステップアップしたいですね★
シマノ ゾディアス

SHIMANO ゾディアス
皆様ご存知、シマノ ゾディアス シリーズ。
トップガイドSiC、トップガイド以外アルコナイトリング仕様。
そのコストダウン効果は絶大で、ゾディアス、ちょっと財布の中に余ってるお小遣いで買えちゃいますよね(^o^)
そして通な番手まで網羅する、フルラインナップ。
もう私はエクスプライドとゾディアスで充分です。
ゾディアスシリーズは、米トーナメントに参戦中の深江真一プロも使用しています。
…St. Croix(セントクロイ)を調べまくっていたら燃え尽きたので、ゾディアスについてはこの辺にしときますw
ゾディアスシリーズについては他の記事でいろいろ書いてますので良かったらどうぞ★

まとめ
より多くのエントリーモデルで、SiCに代わり、アルコナイトが使用されるべき。
ボリュームゾーンのラインナップが拡充し、多くのエントリーユーザーを獲得できるはずです。
釣り業界発展の、特効薬たり得る、アルコナイト。
大人の事情!?で、今後も日本市場ではあまり出回らないという噂もチラホラ聴きますが、ユーザー目線に立った商品開発を心がけてほしいところです。
ikahimeを最後までお読みいただきありがとうございました。
