各メーカーの威信をかけて開発された、ソリッドティップのULクラスにおける最高峰ロッド達。
そんな各社から販売されているソリッドティップのバスロッド。
ハイエンドシリーズのおすすめモデルを、OVER3万円を基準として調査し、備忘録を兼ねてまとめてみました。
冬場のバス釣りにおける、ディープ攻略用を基準とし、相反する性能を極限まで高めた、希代の高級ロッド達のスゴさをシェアします。
ソリッドティップ

ソリッドティップ
出典:LegitDesign
各社ラインナップしているソリッドティップロッド。
前回の記事で、U3万円のソリッドティップモデルをまとめてみましたが、今回は、上限なしの高級ロッドたちをご紹介。
めくるめく高級ロッドの世界をご堪能あれw
エバーグリーン
★TKSS-63MLST サイトホーク
スモールラバージグやノーシンカーワームのほか、ダウンショットリグ、ネコリグ、ピクピクなど軽量リグ全般に対応。サイトフィッシングをはじめとするシャローの攻撃型フィネスフィッシングには絶対に不可欠な超高精度キャストアキュラシーを究極まで突き詰め研ぎ澄まし、さらにビッグバスをねじ伏せ主導権を握るパワーを併せ持つ、今江が絶対的自信を持つアサルトスピニングシリーズを代表するモデル、サイトホーク。勝負を決めるビッグバスと対峙する際に、絶対に必要不可欠な超攻撃的スピニングギアです。
8万円OVER
エバーグリーンのハイエンドシリーズ、カレイド セルペンティ TKSS-63MLST サイトホーク。
税込み定価8万円OVERと、まさに雲上系の一本。
’サイトホーク’の名が示すとおり、’究極レベルのサイトフィッシング’に特化した、価格も性能も至高の一本。
シャローでのサイト向け
こいつは主にシャローでの攻撃的サイトフィッシングに特化したモデルですね。
冒頭で’ディープ攻略用を基準’と記述したのですが、いきなり違いますね汗
ソリッドティップ+ハイエンドモデルということで掲載させてください。
キャストアキュラシーの為のソリッド
最大の特徴は、ソリッドティップにより、キャストアキュラシーを向上させていること。他社製のソリッドティップモデルと、狙いが違います。
小さいモーションによる、先端部での鋭い低弾道キャストの為の、ソリッドティップ。
ナゼ高価?
ガイドに、高価なトルザイトリング・チタンフレームを使用。(SiCより高価)
高価格の要因のひとつ。
キャッチコピー
キャッチコピーは、’アサルトスピニングシリーズを代表するモデル’、’超攻撃的スピニングギア’とのこと…
高級ロッドは、エントリーモデルに比べて、仕様の説明文にも明らかに力が入っていて、読んでいておもしろいですね。
選ばれし者のサイトホーク
いつか’セルペンティ’シリーズの極上のキャストフィーリングを試してみたいものです。
…しかしその極上のフィーリングを楽しめるのは、一部の富裕層のみという訳ですw
ウラヤマシイ。
☆HFAS-61ULST
トップトーナメンター福島健の代名詞的存在であったヘラクレス・ソリッドセンサー。それは6フィート1インチというショートレングスのなかに繊細なソリッドティップと張りのあるしっかりとしたベリー~バットを融合させ、シャープでリニアな操作感を実現したソリッドティップスピン。だるさや操作性の悪さというソリッドティップのイメージを変え、アングラーが積極的に操作してバイトチャンスを作りだし、素早く掛ける攻めのフィネススタイルを確立したともいえるロッドです。その完成されたソリッドセンサーのブランクを用いてさらに洗練されたのがファクト「HFAS-61ULST」です。
さらにエバーグリーンからはもう一本。
福島健氏監修のFACTシリーズから、スピニングロッド’HFAS-61ULST ’。ULアクションのソリッドティップモデルです。
主な特徴
こちらも高価なチタンフレーム・トルザイトリングガイドを使用。
この価格にして、なんと無塗装仕様により、軽量化を施すという、コダワリ抜いた一本。
そして、更なる軽量化の為、驚きのフォアグリップ無し仕様!人差し指は御免あそばせ状態。
まさに実釣性能のみを追求した、レーシングスペックなトーナメンターの為の究極の一本です。
シマノ
☆ポイズンアルティマ264/66SUL-S
まず繊細で喰い込みが良いソリッドティップの性能を徹底的に向上。極少リグまで意図通りに操れ、ボトムタッチの感覚を明確に把握できます。ショート(全長6’4”)は、積極的に仕掛けられるマニュアル感覚が特長。一方ロング(全長6’6”)はオートマチック感覚の強い味付けで、ナチュラルなワームアクションやショートバイトの喰わせを持続させる柔軟性が特長です。
※ソリッドティップにはタフテックα採用。
シマノからは、ポイズンアルティマ264/66SUL-S。
なんとこいつは驚きのティップ交換式というギミック付き。
ティップ交換式って…ざっくり言うと2ピースロッドの特殊版?みたいなもの?
強度とか大丈夫なんでしょうか。(素人考え)
しかしティップ交換はメリットもあり、一番折れやすいティップが、痛んだり折れたりした場合、交換可能。
ぜひその変幻自在の使用感を味わってみたいものです。
…お金さえあればw
Megabass
☆KIRISAME LIMITED F1-66ZKS
ウルトラライトでありながらストロングな攻めが可能なリミテッドモデル。衝撃性超伸・高硬度素材であるザイロン”Z-PBO”を採用し、フィネスでのカバー攻略を可能としました。オーバーハングの奥に撃ち込む”虫パターン”やジャングルカバーへのスモラバ投入なども、ためらわず実践できます。また、Z-PBOならではの剛性は、超軽量リグの長距離コントロールに寄与するのはもちろん、SHADING-XやFX6.6などのスモールプラッギングにも対応。ダルさ皆無の軽快さは、トゥイッチひとつでルアーのキレが格段に上がることがわかります。
Megabassからはアルティメイトフィネス、「霧雨」。
メーカー希望小売価格(税別)53,000 円。
他の雲上系と比較すると、比較的お求め安い!?価格。
トゥエックス
最大の特長は、ブランクスの製法にアリ。
その名を、2X「トゥエックス」(多方向細重層ワインディング)製法と呼ぶそうな。
より細かいピッチで、より多くの方向にカーボンを巻きつける事により、これまでにない強度を持たせるという’多方向細重層ワインディング’。
これにより、’従来の高弾性カーボンブランクの耐荷重強度を遥かに凌駕する’らしいです。
お金をかけて、より繊細に、複雑に巻きつける事によって最高レベルの強度が実現できるということでしょうか。
…霧雨、只者じゃなさそう。

DAIWA
DAIWAからはスティーズシリーズから2本。DAIWAスティーズシリーズは、ソリッドティップモデルをかなり細分化してラインナップしている模様。
ここでは、「乗せ調子」を特徴とした「MISTRAL(ミストラル)」と、「掛け調子」を特徴とした「AMRAAM(アムラーム)」、対照的な2本をご紹介します。
★DAIWA 641ULXS-ST 【MISTRAL(ミストラル)】
ディープの攻略に必須となるスーパーフィネスロッド。ダウンショットロッドとして開発されたSTEEZアムラームは一瞬の超ショートバイトを瞬間的に掛ける「掛け調子」であるのに対し、こちらはアムラームでも弾いてしまうバイトをも弾くことなく乗せてしまう「乗せ調子」。乗せ調子ながらも繊細且つ鋭敏なソリッド素材のメガトップは今まで捉えることが出来なかったディープのボトム形状やバイトを明確に把握することが出来る唯一無二の感度を備えている。
まずは、641ULXS-ST 【MISTRAL(ミストラル)】。
メガトップ
ダイワのソリッドティップモデルのウリは、『メガトップ』と呼ばれるカーボンソリッドのティップ。
カーボン繊維とレジンを、均一に分散させる、「超分散」仕様。
結果、穂先の動きに安定感が増し、感度や食い込み性能を向上させています。
シマノの『タフテックα』と双璧をなす技術ですね★
乗せ調子且つ超高感度
『乗せ調子』なのに、『ディープのボトム形状やバイトを明確に把握することが出来る』感度を備えているそう。
えっ、そんなこと可能なの??
…『メガトップ』なら可能なんでしょう。
相反する二つの要素を高次元に両立している、ミストラルのフィーリングをぜひ味わってみたいものです。
☆681ULXS-ST 【AMRAAM(アムラーム)】
1/16oz.以下のダウンショットでのボトム探知能力を磨き込み、前アタリすら捉えられる超繊細なメガトップ・ソリッドティップを搭載。今まで曖昧にしか捉えられなかったボトム形状を明確に把握できるようになった事により、自分から誘いをかけられ、今までバイトさせる事ができなかった魚をバイトに持ち込む事が可能になった。超繊細なソリッドと、しなやか目かつシャープなチューブラーのドッキングにより、1.5~2.5lbのライトラインのファイトでも魚をバラす事なくキャッチする事を可能にした。ディープ攻略で差が付くポテンシャルを秘めている。
そしてアムラーム。こいつはミストラルとは対照的に、『掛け重視』なソリッドティップ。
超超高感度
1/16オンス以下のシンカーでのボトム感知…1.8グラム以下ですよ!?
1.8グラム以下のシンカーで、’ボトム形状を明確に把握’…って並みの事じゃありません。
きっと私レベルでは到底辿り着けない、超繊細なディープ攻略で差がつく一本となっているんでしょう。
…その恐ろしいまでの高感度性能を味わってみたいものです。
まとめ
価格無制限でソリッドティップロッドを調査すると、だいたいこんなラインナップになりました。
どのメーカーのハイエンドモデルも、おおむね方向性は似ていて、
1.ソリッドティップ特有のダルさを極限まで排除
2.最高レベルの感度を求める
3.ULクラスのロッドにあるまじきパワーを備えている
という点をウリにしているように思います。
メーカーの威信をかけて開発されたハイエンドモデル達、一度は触ってみたいものですね★
ikahimeを最後までお読みいただきありがとうございました。
