ヘビーバーサタイルに仕上げる為、ガチガチのジグ専用ではなく、あえてティップにハリのある「柔」を持たせた、7011hrb。
軽くてバットパワーは有るけれど、力の無い中途半端なジグロッド。ファーストインプレッションはそんな印象でした。
しかし使い込んでみると、パーフェクトフッキングを量産し、驚異の復元力によって魚を寄せる、頼れる本物のヘビーバーサタイルとしての実力を持った竿であることが分かりました。
「柔弱は剛強に勝つ」を体現した7011hrbのシカケをシェアします。
目次
ダイワ ブラックレーベルプラス 7011hrb

ダイワ ブラックレーベルプラス 7011hrb

7011HRB テーパー
SPEC
length | 7.1ft(2.16m) |
テーパー | レギュラーファースト |
weight | 134g |
ルアー重量(oz) | :1/4-1・1/2 |
カバー攻略を制する7’超えのヘビーパワーモデルにありがちなオーバースペック仕様とは異なる、繊細さと軽さの中にもパワーを内包した新次元のパワーロッド。ピッチとキャスティングを両立したグリップレングスがリーズ周りでのジグ・テキサスやパンチショット・ヘビーテキサスによるマット撃ちのみならずグラスエリアでのフルサイズのキャスティングジグ、そして3/4oz.以上のヘビースピナーベイトのスローロールにも対応し、掛けた後はバット部の3DXが今まで以上に魚をリフトアップし、余裕をもったやり取りを実現する。
DAIWA HPから
ヘビーバーサタイル
![メガバス[MEGABASS] デストロイヤー・フェイズ2 F6-69Xスーパーデストロイヤー ステージ3](https://ikahime.net/wp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
メガバス[MEGABASS] デストロイヤー・フェイズ2 F6-69Xスーパーデストロイヤー ステージ3
7011hrbを購入前は、メガバス[MEGABASS] デストロイヤー・フェイズ2 F6-69Xスーパーデストロイヤー ステージ3をジグ&テキサスロッドとして使用していました。
少し古いロッドで、ガチガチのジグロッド。まさに「物干し竿」系のロッドで、打ちモノ以外はほぼ出来ないスペシャルロッド。
あまりの汎用性の無さに辟易していました。
そこで、よりバーサタイルなヘビーロッドを購入するべく、ブラックレーベル+7011hrbを購入することに。
’バーサタイル’は良いことなのか

ダイワ ブラックレーベル+ 7011HRB
強大なバッドパワーを備えつつ、ティップはしっかり入り打ちモノ以外の仕事もこなしてくれる7011hrb。
表記上では、上限1-1/2ozとなっていますが、ヒラクランクギルSビル140F(40g)や、ジョイクロ(2ozクラス)を余裕で扱えるキャスティングパワー。
関東メジャーリザーバーで使用する場合、リフティングパワーの不足は一切無し。
魚に主導権を全く与えることなく寄せれます。
「3DX」のもたらすトルキーさは伊達じゃない。
しかし懸念だったのは、フッキングパワーと、カバーから魚を引きずりだすトルクの絶対値。
柔らかめのティップから、物干し竿だったデストロイヤーと比べると劣ると考えていました。
掛け上手な7011HRB

7011hrbで掛けたバス
「ヘビーバーサタイル」、それだけじゃない、7011hrb。
こいつで掛けた魚を思い返してみると、写真の様に上あごのイイところにガッチリフッキングが決まっていることが多いのです。
この掛かり方、絶対バレないでしょ、という掛かり方。
しかし一般的に硬いロッドほどフッキングパワーがガッチリ伝わるハズ…
しかしこの7011hrb、ティップにある程度、柔軟性を持たせた作りになっています。
ガチガチなジグロッドに比べて、フッキングパワーは劣るのでは?
では7011hrbのフッキングパワーの源はどこにあるのでしょう。

良好なフッキング量産の理由
適度な柔軟性を持たせつつフッキングの良さを実現しているのはなぜでしょうか。
まずレギュラーファストテーパーの持つ、フッキングの良さ。
さらに7ft越えのロングロッドながら、自重134gという軽量設計で、フッキングの初速を鋭く速く出来ているハズ。
ハニカム構造

3DX ハニカム構造
そして、パワーは有るけれど、しっかり曲がって仕事をしてくれる、ハニカム構造「3DX」の脅威の復元力。
初速の上がったフッキングを、高い復元力によって、より確実なモノに仕上げる事に貢献しています。
これらの要素によって、一般アングラーのオペレーションによるフッキングのやり易さ、かかりの深さを実現しています。
そんな効果を生み出せる唯一無二の、「ヘビーバーサタイル」に仕上がっているのです。
ティップの柔軟性、バットの復元力

O.S.Pタイニーブリッツ ハニカム構造
出典:OSP
ハニカム構造はサッカーゴールの網や、自動車の排気ガスの触媒にも使われているそうな。
釣り業界では、O.S.PのクランクベイトBLITZの内部構造に使用されているのが有名ですね。
「3DX」有り、無しで比較した訳ではないので、3DXの復元力が他のカーボンの巻き方よりも優れているのかどうか、断言はできません。
しかしティップの柔軟性を持たせた7011hrbにおいて、フッキングのキマる理由の一つであるはずです。
まとめ
価格以上の仕事をしてくれるブラックレーベル+7011hrb。
まさに’名機’と呼ぶにふさわしい、良フッキング量産型ヘビーバーサタイル、それがブラックレーベル+7011HRBといえるでしょう。
ikahimeを最後までお読みいただきありがとうございました。
