剛性番長ながら、イマイチしゃきっとしないキャストフィールが惜しい、バンタムMGL。
そこで、Availの浅溝スプールをインストールしてみました。本当にキャストフィールは向上するのでしょうか。
検証していきます。
目次
バンタムMGL Avail浅溝スプール 18BTM58RIのインプレ

バンタムMGL用のAvail製軽量浅溝スプール、【18BTM58RI】のインプレです。
カスタムスプールは高価なだけに、購入に二の足を踏むこともあるかと思いますので、人柱になって試してみました。
バンタムMGLのキャストフィールがイマイチ?
バンタムMGLは、キャストフィールがなぜかイマイチです。
しかし、同じ「MGLスプール」を搭載した’19アンタレスや、メタニウムMGLはいずれも素晴らしい。
新世代MGLⅢスプールの19アンタレスに負けるのは仕方ない。
でも同世代MGLスプールのメタニウムMGLに負けるのは悔しい。
決定的な差は、ラインキャパ。バンタムが150番、メタニウムMGLが70番サイズ。
バンタムはたくさんラインが巻けますが、それがくせ者で、スプールが重たくなりキャストフィールが悪くなります。
結果、両者には埋めがたいキャストフィールの差が生じます。
レベルワインドとスプール近い問題
バンタムMGLのキャストフィールがイマイチな理由で、最有力候補として噂されていたのがレベルワインド。
スプールからレベルワインドまでの距離が短く、抵抗になっている、というもの。
しかしこれについて、黒田プロが一蹴するという出来事がありました。
計算して作っているし、少なくとも飛距離は全く遜色ない、と。(フィーリングについての言及は無いようでしたが。)
これは、バンタムMGL史?におけるひとつの事件といっても過言ではないでしょう。
ちなみに私も、レベルワインドが近いからキャストフィールがイマイチなんだ、と信じて疑わなかった一人ですw
じゃあラインキャパ減らせば良いじゃん。

左:純正 右:Avail【18BTM58RI】


レベルワインドが問題ないとすれば、キャストフィールの良し悪しはやはりスプール総重量が影響している、と考えるのが自然です。
という訳で、純正よりもラインキャパを減らすことのできる、Avail社のマイクロキャストカスタムスプールをオーダーしました。
イマイチ眠い感じのバンタムMGLを極上フィールに変えてくれるアイテムのハズ。

深溝タイプ(【18BTM58RI】
)をチョイス
浅溝タイプ(【18BTM36RI】 )と、深溝タイプ(【18BTM58RI】
)の2種類がラインナップされています。
個人的にバンタムMGLは太糸で重たいルアーをメインに使用しているため、深溝にしました。
ラインキャパは夢屋 浅溝スプールとほぼ同じで、スプール単体の重量は純正よりほんの少しだけ軽い。
自重 | ラインキャパ | |
【純正 深溝】 | 12.3 | 12lb-130m 16lb-100m |
【夢屋 浅溝】 | 12.4 | 12lb-100m 16lb-80m |
【18BTM58RI】 | 12.2 | 12lb-100m(※) 16lb-75m |
【18BTM36RI】 | 11.7 | 12lb-60m 16lb-40m(※) |
※は公称値なし。ざっくりと計算した値です。
スプール単体重量はさほど変わらないのですが、ラインを巻いた総重量だと結構な差が付きます。

スプール軸のベアリングは、ステンレスのオープンタイプが付属。
余談ですが、これはかっ飛びチューニングキットAIR HDに交換しました。
デメリット

今回ご紹介した、Avail製のマイクロキャストカスタムスプールですが、実は両手放しにおススメ出来ないポイントがあります。
ブレーキユニットの移植が必要
まず、ブレーキユニットを純正スプールから取り外して移植する必要がある点。
取り外しには専用工具【Avail/アベイル】シマノ NEW SVSインフィニティ用プラーが必要です。
また、スプールエッジに傷をつけないように慎重に作業する必要があり、手間がかかります。
不用意な傷を防ぐため、スプールエッジにマスキングテープを貼ってから作業することをおすすめします。
それほど難しい作業ではなかったですが、ちょっとコツがいるかも。
純正スプールがゴミになる
そしてブレーキユニットを取り外した純正スプールが、役目を終えてしまう点です。
スプールが増えたのに、便利な替えスプールとして使えないのは、価格を考えるとちょっといかがなものか..
という思いが無い訳ではありません。
シマノからSVSブレーキユニット単体の販売が無く、スプールとセットの「スプール組」になっちゃうのです。

素人作業ながら、無事インストールできました。
マグブレーキユニットの販売待ち。
Availからマグネットブレーキユニットが発売予定という事で、これを気長に待つことにします。
マグネットブレーキユニットを装着する事により、純正SVSブレーキユニットを移植する必要が無くなります。
そして、さらなるキャストフィール向上にもつながります。
SVSブレーキは、ブレーキユニットがスプールにくっついているので、スプール組でどうしても重量が重たくなるという宿命があります。
マグブレーキに換装することにより、スプールからブレーキユニットを分離する事が可能になり、よりスイートなキャストフィールを実現できるという訳です。
こうなると、夢の「メタニウム超え」も十分あり得るハズ。
夢屋浅溝スプールは?


ちなみに、夢屋からリリースされている【シマノ純正】 夢屋 18バンタムMGL用 浅溝スプール について、もちろん検討はしたのですが、絶賛品切れ中でした。
ちなみに、ラインキャパ的には夢屋の方が多く、より効果を感じやすいのは【18BTM58RI】かなあ。と思ってみたり。
先述したように、ほんの微差ですが。
ただし夢屋スプールはSVSブレーキユニットも付いて、純正スプールがスペアとして機能するのが大きなメリットです。
まとめ
以上、バンタムMGLキャストフィール向上計画でした。
カスタム費用を含めたトータルコストが、もう少しでアンタレスが買えてしまうのも悩ましいところです。
後編で、使用感をシェアします。
ikahimeを最後までお読みいただきありがとうございました。
