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ワークマン レインスーツSTRETCH Perfect(R600)レビュー

どうも、ワークマンマニアです。真打?のワークマンレインジャケットを現場で着用してきましたので、レビューをお伝えします。
税込4,900円と安価ながら、耐水圧10,000mm・透湿度8,000g/㎡/24hというハイスペック、さらにジャケットとパンツのセット販売でコストパフォーマンスの高さが際立つレインウェアです。
どんなジャケットなの?

R-006 透湿レインスーツSTRETCH
「ワークマンのカッパ」といえば、もっともポピュラーなモノで「R-006 透湿レインスーツSTRETCH」という型番のモデルが存在します。店頭に行くと、カッパコーナーの一番メインストリームにビニール袋に入って陳列してあったので、最初はそれを購入するつもりでした。
しかし、よくよく他の製品を含めて確認すると、そっくりな別のモデル「イージス R-600 レインスーツSTRETCH Perfect」があり、今回購入したのはこっち(ややこしいですね)。両者のもっとも大きな違いは「R-600」の方が透湿性が高い仕様となっています。(透湿度5,000g/㎡/24h→透湿度8,000g/㎡/24h)
平たく言えば、後継モデルという位置付けのようですね。しかしながらお値段据え置きとなっています。
店頭に新製品を案内するPOPなどがあると良かったのですが…お間違いなきよう。シレッと旧モデルと併売しています。
SPEC
製品名 | R-006 透湿レインスーツSTRETCH | イージスR-600 レインスーツSTRETCH Perfect |
耐水圧 | 10,000mm | 10,000mm |
透湿度 | 5,000g/㎡/24h | 8,000g/㎡/24h |
素材 | ポリエステル100% | ポリエステル100% |
ストレッチ | 有り | 全方位 |
カラー | バーガンディレッド/ダークチャコール/ライムイエロー | グレー/ブラック/ライムイエロー/ブラック |
価格 | 4,900円(税込) | 4,900円(税込) |
その他進化ポイント
- パンツの裾の絞り:ボタンからマジックテープ
- 生地のストレッチ:一定方向から全方向
- 胸ポケット:止水ジップからフラップ付きファスナー
- ブランド:FIELD CORE(フィールドコア)からAEGIS(イージス)
ディティール
前身頃

左胸にやや主張するイージスのロゴデザイン。(右後ろにもロゴ。)
胸ポケット

フラップ付きの胸ポケット。少し残念なのが、胸ポケットは止水ジップではなく普通のジップです。ちなみに旧モデルの「R-006 透湿レインスーツSTRETCH」は止水ジップ仕様でした。コストの兼ね合いでしょうか。
後ろ身頃

後ろ身頃は、いわゆるサイクルカット、と呼ばれ、前身頃よりも若干長い設定。
チャリやバイク乗車時に、リアタイヤから飛び散る飛沫をガードしてくれます。
フード

フードは帽子の上から被れる大きめ仕様。
ドローコードで絞ることも可能です。また、フード後端に紐が付いており、マジックテープでフードを固定したり、大きさを調整する事が出来ます。
首回り

首回りは、アゴのあたりまで覆うことが可能です。いわゆる「チンガード」的なレングス。
ただし、ファスナーを締め切ったところのフラップは無し。

以前ご紹介したワークマン DIALIGHT 2.5レイヤー レインジャケット(R031)にはフラップが付いており、浸水やファスナーが口に当たる不快感を軽減してくれていただけに、少し残念。
止水ジップ(YKK製)

フロントはYKK製の止水ジップ。この値段でYKK製の止水ジップ仕様は嬉しいですね。止水ジップあるあるで、少しジップの動作は固めですが十分に許容できるレベルのもの。
防水、防風のためのフラップも付いています。
縫い目にシームテープ

しっかりと縫い目にシームテープが張り巡らされており、防水性能に対するこだわりが垣間見えます。
安いからといって手抜きはナシですね。
インナーの肌触り

旧モデルと比べ、透湿性は向上しているとの事ですが、インナーの肌触りはあまり上質ではない感覚です。
少しペタペタした素材感。とはいえ着用した際は、不思議と肌に張り付くような感じはしないです。
ポケット

ポケットはスマートフォンが格納できる十分なサイズ。しかしこちらも止水ジップではなく、少し残念ですね。
その代わり、2重フラップなので浸水はあまりしないとは思いますが…
袖口(カフ)

袖口は、大判のマジックテープで絞れる仕様。水の侵入を防ぐディティールですね。半分はゴムが入っています。
ドローコード無し

裾のドローコードは無し。伸縮性の高いゴム素材のような仕上げです。ここは結構残念なポイントです…
ベンチレーションは無し

もう一つの残念ポイント。脇のベンチレーションはありません。
パンツ

付属のパンツです。素材感は上着と同様。ウェストは伸縮性の高いゴム。紐で調整します。
コストダウンの影響だと思いますが、フロントのジップが無いですね。

裾はマジックテープで絞る仕様。
MADE IN CHINA
中国製。まあどうでもいいところではあります。
重量

ジャケットの重量は、334g。参考までに、モンベルのGORE-TEX製レインウェア、ストームクルーザージャケットが246gです。

撥水性能は?

防水性能に付いて、実際に雨の日の相模湖で実釣テストしました。テスト日の天候は、豪雨とまでは呼べない降雨量でしたが、やや強めの雨が1日を通して降り続くようなイメージです。

初期の撥水性能については十分満足できるレベルに仕上がっていますし、数回着用しても極端に性能が低下するような事もありませんでした。

ただしパンツについては、数時間雨を浴びていると、太ももの部分の撥水がやや落ちてくるような印象でした。最初の数時間は玉のように弾いていた水滴が、じっとりと表面に残っているようになってきます。
とはいえお尻を含めた下半身に、不快な浸水はなかったですね。
参考までに「ゴアテックス」素材の耐水圧は、45,000mm以上という数値で桁違いですが、一般的な雨はガチの土砂降りでも1,000mm〜1,500mm程度、普通の傘の耐水圧が250mm程度。
10,000mmという耐水圧がかなり十分な数値ということが伝わりますでしょうか。
出典:YAMAKEIオンライン
モンベルと比較してどうか
ちなみに、私がメインで愛用しているモンベルのレインウェアは、GORE-TEXマテリアルを採用した「トレントフライヤージャケット」+「レインダンサーパンツ」です。まあまあいいお値段しました。ジャケットが1万6千円ぐらい、パンツが¥11,500 +税ですね。
ワークマンのレインが5着購入できます(汗
しかし、今回改めてワークマンとモンベルを比較した時、やはりモンベルは高いだけあってしっかりした作りとなっているというのが印象的でした。
モンベルの優位点は以下です。
インナーの肌触りが良く、透湿性が高い

インナーの肌触りがスベスベで気持ちいいですね。こちらの方が上質です。透湿性もやはりモンベルに優位性があると感じました。
裾のドローコード

裾にはドローコードが付いています。これ、実は当たり前の装備ではない、ということを痛感しましたね…
ベンチレーション付き

脇の下にガバッと開けれるベンチレーションが付いています。基本的な透湿性が高いだけでなく、ここをガバッと開けることでフレッシュエアを積極的に取り込む事が出来ますね。
雨の止み間に、カッパを脱ぐほどじゃないけど換気したいときに便利です。
軽量である

モンベルの方が軽量ですね。梅雨時期のムシムシした気候に着用するアイテムですので、軽い着用感は武器になります。
パンツの質が高い

パンツも、別売りだけあって質が高いですね。


- ガバッと裾が開けれる
- ボタンとフロントジップも付いている
- 裾をゴムで絞れる
超優秀なサブのカッパとして
個人的には、エースのカッパはモンベルがあるのでそれを使い続けるとして、過度な負担を掛けないためにワークマンとローテーションしようかと思います。
ワークマンのカッパオンリーでメインを張れるか?というと、もちろんアリと言えばアリです。しかし、モンベルの方がやはり品質感や、着用した際の利便性も含め総合力が高いのです。
なので、自分の中では「超優秀なサブのカッパ」としての位置付けですね。
また、このお値段であれば新品のレインジャケットを何回もリピートする、という使い方も出来てしまいますよね。
新品のレインジャケットは気持ちの良いモノですし、常に新しいレインウェアを着用したい、という場合にもおすすめです。
デメリット
デメリットとしては、一番気になったのはやはりジャケットの裾の調整が効かない事です。無慈悲なゴム仕様で、もしかしたら締め付け感が気になる場合もあると思います。
それから、パンツの作りが全体的にややチープですね。フロントジップやスナップボタンはレス仕様で用を足す際にやや難儀します。また、裾にもジップはないのでブーツを履いたままの着用は出来ません。
「ジャケットのおまけ」という感覚が抜け切らない印象です。とは言え値段を考慮すれば十分に健闘していると思いますし、肝心な防水性能については文句のない水準です。
あとは人と被りやすい、という事でしょうか。早速、湖上で同じレインを着たアングラーと遭遇しました(笑)
まとめ
以上、ワークマン レインスーツSTRETCH Perfect(R600)のレビューでした。
細かなディティールを見ていくと、流石に高額なアウトドアブランドのレインジャケットには劣る事が分かりました。
しかし純粋な雨ガッパとしての性能は高く、コストパフォーマンスに優れているのは間違いのないところです。
ikahimeを最後までお読みいただきありがとうございました。

