シマノ ストラディックCI4+ 2500HGSのオーバーホール後編です。
一般的に、ベイトリールよりもやや難易度が高いと思われるスピニングリールのオーバーホール。
素人オーバーホール職人である私が無事元に戻せるのか、その模様をお伝えいたします。
目次
ストラディックCI4+2500HGS オーバーホール後編 まずは全バラシ
さて、前回はボディを半分にパッカーンし、メインギアをご開帳したところでした。
という訳でまずは最後の関所、ギアボックス内を分解していきます。
ピニオンギア回り外すよ
メインシャフトからピニオンギアを抜きとります。
メインシャフト外すよ
メインシャフトを外すため、写真のねじを外します。
(緩み止めが付着していたので、場合によっては硬いかも)
写真上部のピン(正式名称:摺動子ガイド)を外します。
摺動子ガイドは、ピンセットでつまんで引っ張れば取れます。
メインシャフトが外れました。
ウォームシャフト外すよ
続いてはウォームシャフト。
ウォームシャフトはボディ下部から引き抜きます。
ストラディックCI4+は、ウォームシャフト部の支えはベアリングではなく、カラーになってました。
ヴァンキッシュとかステラはきっとベアリングが入ってるんだろうな。

ほぼ全バラシ
なんとか’ほぼ’全バラシに出来ました。
清掃作業開始!
↓ベアリングチェックは、ベアリングチェックツールPROで実施しました(*’▽’)
注意点
作業するにあたり、注意するべき点をまとめておきます。
組み付け時に忘れそうな部品
組み付け時に忘れそうな部品をメモしておきます。
シマノ分解図59番の「フタフランジシール」。ボディの接合部分にある、ゴム製の部品です。
たぶんフタ同士の気密性を高める部品だと思うのですが、本体をパッカーンしたときに無くさないように注意が必要。
メインギアのすぐ上らへんに有ります。(写真分かりますでしょうか??)
調整用の座金が…
調整用の座金の枚数は個体差があるので、分解時に注意深く観察した方が良さそう。
例として、パーツリストだとメインギア裏の座金は2枚となっていますが、私の個体は3枚入っていました。
謎の座金誕生
ぶっちゃけ、一枚謎の座金が生まれてしまいましたww
清掃作業をしていたらぽろっと落ちてきて、どこに入っていたのか分からなくなっちゃったヤツです。
大きさから判断して、たぶんギアの間に入っていたヤツだと思われますので、そっと戻しておきましたがもしかしたら違うかもしれません。
写真左の座金なんですが、これがプラスチック製で半透明のめちゃくちゃ目立たないヤツなんです。
でも、この薄さの座金で微調整しているとすれば、かなり繊細なバランスで成り立っているという事が想像できます。
素人が開けて元に戻したつもりでも、なんだか調子悪い、みたいな事が十分に起こり得ると感じました。
スピニングリール怖いw
ローラークラッチは開けなくても良いかも?
↑ローラークラッチ
逆回転防止として入っていると思われる、「ローラークラッチ」。
ねじ一本でばらせるんですが、中身のスプリングとピンが米粒サイズなので注意が必要です。
そして、シマノの分解図にも、ASSYとして紹介されており、中身の構造が紹介されていません。(構造を紹介している親切なWebサイトが存在しますが)
うっかりバラすと分からなくなる可能性もあるので、特に汚れていない感じであれば、ばらさなくてもイイと思います。
オイルを刺しておけばOKかと。
何とか元に戻りました
何とか元に戻ったSTRADIC君。
巻き心地も分解前と比べても遜色なく、運良くうまくいったようです。
しかしスピニングのOHは怖いです。出来ればもうやりたくないw
まとめ
ブラックボックスにしがちなスピニングリールのメンテナンスですが、なんとかなりました。
構造を勉強するいい機会になるかと思いますので、まずはどうでも良いリールをばらしてみると楽しいと思います。
ikahimeを最後までお読みいただきありがとうございました。
