価格帯が近い’16メタニウムMGLと、’18バンタムMGL。
その選択はとても悩ましい。
似ていると思いきや、使用感はかなり違うので、価格で決めるのはおススメしません。選び方を考察します。
目次
シマノ ’16メタニウムMGLと’18バンタムMGLの違いをまとめる
シマノベイトリールのミドルクラスを担うリール、’16メタニウムMGLと’18バンタムMGL。
価格が近く、この2機種で迷うことがあると思います。
たぶん、昔の自分だったら、値段が安いからバンタムMGLにするかあ。的な選び方をやらかす。そのぐらい無知でした。
しかし今は両方使って、決定的な違いがはっきりと分かるので、解説します。
ラインキャパ
一番大きな違いは、ラインキャパシティによるキャストフィールの優劣です。
もうこれが一番大きいところだと言って過言ではない。
’16メタニウムMGLは、12lb-100mの「70番スプール」。
一方で、’18バンタムMGLは、12lb-130mの「150番スプール」。
どちらがキャストフィールが良いのか、というと、圧倒的にメタニウムMGLです。
でも、同じMGLスプールを採用しているのに、どうしてそんなに違うの?と思いますよね。それを解説します。
キャストフィール
キャストフィールに影響を及ぼす要素は2つ。
・ラインを巻いたスプールの総重量
・スプールの外側がどれだけ重たいか
という2つの要素です。それぞれ説明します。
スプールの総重量
多分、ラインはフロロカーボンラインを巻きますよね。
シーガーフロロマイスター16lbを、スプールエッジからだいたい2㎜ぐらい残して巻きます。それぞれの自重を測りました。
2g程度バンタムMGLの方が重たい。たった2g?と思うかもしれませんが、総重量に占める割合は結構大きい。
スプールは超高速回転する精密機械みたいなもので、スプールに貼ったテープがバランスを崩す、という意見があるくらい、重さやバランスにシビア。
何も考えずにラインを巻いたとき、自然と軽く仕上がるのが70番スプールです。
スプールの外側の重量
さらに、MGLスプールを横から見比べると、ブランキング(穴あけ)加工の位置が全然違う事に気が付きます。
メタニウムMGLの方が、外側に穴が開いています。
いずれのスプールも、ブランキング加工がスプールの曲がったところにわずかに掛かるように配置されているためです。
おそらく、スプールの側壁に穴を開けることに比べ、より強度を担保するための工夫だと思います。
スプールの外側の重量が、スプールの回転に及ぼす影響がより大きいため、メタニウムMGLのスプールの回転が良くなります。
実際にコマのようにクリクリ回してみると、明らかにメタニウムMGLのスプールの方が軽く回る。
これが両者の最大の違いになります。
それぞれの自重
カスタム内容
- 1
- 2