オフシーズンのお楽しみ?ベイトリールのオーバーホール。
「初めて自分でやる場合、これだけ知っていれば怖くない!」
というポイントをまとめてみました。
目次
ベイトリールのオーバーホール
最近リールの調子が悪い。
そんなとき、どうしていますか。メーカーに出す、または自分で出来るレベルのOHを実施する。
どちらかになると思います。
じつは簡単!?
オーバーホールを自分でやったことがない場合、なんだか難しいのでは?と考えがち。
しかしベイトリールなら、構造自体はそこまで難しくなかったりします。
ぶっちゃけミニ四駆を作れる人なら大丈夫ですw
あくまで素人レベルですw
ただ、各部の締め付けトルクや、グリスの塗布量はプロではないので、ちょっといい加減になってしまいますが…
また、慣れないと部品を傷をつけてしまったりもします。
あとはプロしか知らない「キモ」みたいなモノがあるはずなので、その辺を気にする場合はメーカーやプロフェッショナルにお任せするのが無難ではあります…
それでも、素人による「分解→清掃→注油→組み付け」でも、積年の汚れを落とし、ある程度調子を良くすることは可能です。
少なくともノーメンテよりは絶対良いですし、リールに対する愛着も一層深まります。
つまずきポイント
そこで、初めてバラす場合につまずくポイントを簡単にまとめました。
自分が初めてOHするとき、こんな記事を読んでいればつまずく事が減ったのに..と思う内容です。

1.パーツの紛失
当たり前すぎなんですけど、とにかく小さい部品が多いので紛失に十分注意します。
紛失を避けるためには、リールパーツと工具以外のモノを排除した、出来るだけクリーンなOH環境を構築すること。
それと、特に注意すべき部品をあらかじめ把握しておく事が大切です。
「ドラグ音ダシピン」
特に無くしがちなのが、スタードラグの「ドラグ音ダシピン」と呼ばれる部品。
ゴマ粒ぐらいの大きさで、異常に無くなりやすい悪魔の部品です。
しかも、ハンドルを分解すると割とすぐ出会う最初の鬼門。出鼻くじかれますw
事前にハンドルの部品図を見て、どのタイミングで「ドラグ音ダシピン」が出現するか頭に入れておきます。
ねじ&Eリング
あとはねじやEリングも小さいので、注意が必要です。

eリング
Eリングの付け方&外し方
ちょっと話がそれますが、Eリングの付け方&外し方。
専用工具がない場合の外し方は、写真の赤い部分をマイナスドライバーでコジると簡単にとれます。
取り付け方は、溝に横からはめてラジオペンチで押し込むんですが、ぶっちゃけまだ完全にコツをつかめていませんwシクると吹っ飛びます。
絶対に1回は吹っ飛ばすと思います。
「Eリングの扱い」は素人リールメンテナンスの鬼門です。
扱いには正直慣れが必要だと思いますが、時間をかけて落ち着いてじっくりやれば必ず出来ます。
タミヤ Eリングセッターが超おススメ
Eリングの脱着は、タミヤEリングセッターがあると超捗ります。Eリングに関する工数がめっちゃ削減できるので、かなりおすすめアイテム。
Eリングセッターが入らない隙間だと無理なので、全てのEリングに使える訳ではありませんが、だいたい使えます。
紛失しても、注文できる


ドラグ音出しピンや、ネジ、Eリングは紛失が怖いですが、正直言って無くしたら注文してしまえばイイだけです。
ヘッジホッグスタジオさんでも注文できるし、近所の釣具屋さんでも注文可能です。が、純正部品は届くのに1~2週間ほど時間がかかるので、そこだけ注意が必要。
逆に、古いリールですでに純正部品の製造がストップしてしまっている場合、そのリール固有の部品を紛失してしまう事の方が怖いです。部品取り用の同じリールを購入するしかありませんからね。
いずれにせよ、部品の紛失は要注意です。
2.組み付け順の失念
あと怖いのが組み付け順が良く分からなくなる事。分解は勢いでイケるんですけど、組み付けるときにアレ?ってなるw
撮影&パーツリスト熟読
解決策としては、とにかく写真を撮りまくる事。重なり順と向きを再現できる状態で、写真を撮ります。
慣れないうちは、ひとつ外したら撮るぐらいの感じで。
あとはパーツリスト(分解図)を見ながら作業する事。
パーツリストは「リール名 分解図」とググれば入手できます。
分けて保管
そして部位ごと、例えばハンドル回り、クラッチ回り、とかで分けて保管しておくこと。
適当すぎて悪い例ですがこんな感じ。
ついでに「向き」を特に間違えやすい部品を2つほどご紹介。「サラバネ」と「クラッチヨーク」です。
「サラバネ」
上写真の同じワッシャー2枚がサラバネです。ワッシャーが微妙に湾曲している部品で向きがあります。
「< >」こういう向きで入れるようにします。
クラッチヨーク
クラッチヨークは、赤でくくった黒い樹脂製の部品のことです。分かりにくくてすいませんw
これ、反対向きでもシレっと付いてしまうんですよね。でもクラッチ切れなくてアレってなります..
3.最低限の道具は用意しよう
分解&組み立てに必要な工具を用意します。
超最低限だとこんな感じ。(シマノ ’14クロナークの場合)

HEDGEHOG STUDIO トラストレンチ
・10mmのメガネレンチ (ハンドル固定ナット用。HEDGEHOG STUDIOのトラストレンチ がおすすめ)
・0番と00番のプラスドライバー
・1.2mm~1.4㎜のマイナスドライバー(Eリングをコジる用)
・ラジオペンチ(HOZAN製が精度よくおすすめ)
・純正グリス
-【シマノ純正】 ドラググリス DG01 →ドラグのカーボンワッシャー用。
-【シマノ純正】 ベイトリールグリス DG04
→メインギア、ピニオンギア、その他ギア用。
・純正オイル
-シマノ リールオイルスプレー →ベアリング用。ステラ、アンタレスも純正はコレ。
が必要です。
工具は良いモノを使ったほうが作業はやりやすいと思います。
安い精密ドライバーは精度が低いので喰いつきが悪く、ねじをナメってしまいます。
ここはぶっちゃけ安モンを使っている私の課題です…今使っているのは、アストロプロダクツの500円ぐらいのヤツw
まあこれでもなんとかなるっちゃなるwいいドライバー入手したらご紹介しますw
追記
ドライバーはドイツ製の精密ドライバー、Wera製のモノを購入しました。リールメンテナンスのプロも使う道具で、握り心地や、ネジ山への喰いつきが安物とは段違いです。
とはいっても、一本千円程度なので、ずっと使えることを考えれば安い買い物です。
特に多用する番手(プラスが118024、マイナスが118014です。)を掲載しておきます。
他、リールメンテナンスの工具については以下記事参照ください。
まとめ
とりあえず「特に気を付けるべきポイント」は、こんなとこだと思います。
自分で開けるのはなんだか怖いですが、思っているよりも簡単なのは間違いないです。
楽しくて勉強にもなるベイトリールのOH。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ikahimeを最後までお読みいただきありがとうございました。
