クランクベイトをガチでやりこむなら、やっぱりグラスロッド!?
名刀クランクロッド、ファイナルディメンションTS1610MLFの極上のフィーリングから、グラスロッドの必要性を考えてみます。
目次
ファイナルディメンションTS1610MLF
’ファイナルディメンション’シリーズは、シマノのバス専用ハイエンドモデルとして、2006年にリリース。
塚本謙太郎、桐山孝太郎、杉戸繁伸、ロボ奥田、バーニーシュルツという、そうそうたるメンツによって開発。
2014年まで生産が続けられましたが、残念ながら、エクスプライドやポイズンシリーズなどの台頭によって、現在では生産中止となりました。
TSシリーズ
特化したTS(テクニカルスペシャライズド)シリーズと、汎用性を持ったPV(プロフェッショナルバーサタイル)シリーズから構成。
素材や製法を、1本1本吟味し、コストを掛けて作られたFDは、名刀も多く存在。
今現在でも根強いファンが多いシリーズです。
中古で安く流通している
そんなリソースを惜しみなく注いだ、フラッグシップモデルであるファイナルディメンション。
現在では発売からかなりの年数が経っているということで、中古市場にコナれたタマが多数流通しています。
人気の番手はタマ数が少ないですけどね…
新車の軽自動車より、中古のセルシオ
セコハンの良さは、低コストで上質な製品を手に入れられるというところ。中古市場の醍醐味です。
数年前のハイエンドモデルが、現在の中価格帯のモデルぐらいの値段で購入できるのです。
釣具の中古は、車の中古車に似たうま味があると思います。
新車の軽自動車よりも、中古のセルシオの方が、全てにおいて優れています。
さらに車だと税金が高いなどのデメリットがありますが、釣り道具はそれが無いのも良いところ。
状態の良い中古さえ見つかれば、ハイエンドモデルをお得に使用することができます。

ロクテンクランキング
そんなFDの、TSシリーズの中でも、名刀の名高い、’ファイナルディメンションTS-1610MLF’。
ツカケンこと塚本謙太郎氏監修の、ロクテンCRANKINGシリーズ。グラスロッドです。
番手が3種類。
‘ファイナルディメンションTS-1610LF’
‘ファイナルディメンションTS-1610MLF’
‘ファイナルディメンションTS-1610MF’の3種類。
中でも、ミディアムサイズのクランクベイトを最も扱いやすい、基本の一本である’ファイナルディメンションTS-1610MLF’を使用しています★
UDグラス
’UDグラス’と呼ばれる、単一方向繊維のグラスファイバー素材で出来ています。カーボン含有率は、37.8%。
グラス特有の’粘り気のある戻り’(カーボンより遅く復元する)を実現するには最適な素材で、グラスロッドの理想の素材。しかし強度を出すのが非常に難しい素材だそう。
それをハイパワーXによって強度の問題をクリアし、採用しているのがこのロクテンクランキン!なのです。
かっこよすぎる
華美すぎず、地味すぎずな渋いデザイン。
‘610 Cranking’のロゴがカッコよすぎます。
べにょんべにょん!?
カーボンロッドばかりを使用してきた私にとって、べにょんべにょんな使用感、というのが初めて触ったときの感想。
とにかく柔らかいロッドです。
でも扱いにくさは無く、カーボンロッドから持ち替えても、大きな違和感無くキャストできてしまいます。
しかしそこには確実に、グラスならではの、「乗せて投げる」キャスト感覚が存在し、とても気持ち良いキャストフィールが味わえます。
カーボン含有率は、37.8%と、限りなくピュアグラスロッドに近い数値ですが、ダルさ、重さなどはほとんど無し。
グラスならではの粘り、低弾性を非常に扱いやすく仕上げてあります。
トルクある
べにょんべにょんと思いきや、意外なほどにトルクあります。
カーボンロッドよりもベリー側も綺麗にベンドして、魚をいなしてくれます。
バラしにくい
ラインはナイロン14lbにしています。
グラスロッド+ナイロンラインの組み合わせは、ショック吸収性が非常に高いです。
カーボンロッド+フロロラインのタックルと比較するとばらしにくく、弾きにくい、というのが顕著です。
ねばっこく、やさしく魚の動きに追従してくれます。気持ちよく、ばらしにくい良いとこ取り。
懐深い
カーボンロッドでのクランキングよりも、カバー回避性能があがります。
巻き疲れも最小限に抑えてくれるし、バラシも軽減。
私のようなウィークエンドバサーでも、その良さは十分に享受できます。
ピンスポットへのキャスト決まりまくり
竿先にしっかり載せてキャストできるので、ピンスポットへのキャストが決まりまくります。
非常に気持ち良い使用感。
クランクベイトの釣りが超楽しくなる一本です。
名刀
インプレを見ても、褒めたたえる評判が多いです。まさに’名刀’という呼び方がふさわしい一本。
クランクベイトの釣りをより楽しく、そして釣れる釣りにしてくれる。使えば使うほどに染みてくる味わい深いロッドです。
…まだまだ完全に使いこなすには時間がかかりそうです。
グラスロッドは必要か
使ったことがない頃は、グラスロッドは一部のスペシャリストの使うもの、と思っていました。
実際に使ってみると、変な癖はなく、軽いルアーも投げやすいし、バラシにくい特性からむしろ巻き物で釣りたい!っていう入門者も、バーサタイルロッドじゃなくてグラスから購入するというのも、案外オモシロい選択かもしれません。
とにかく気持ちよく、快適に巻き物が扱えるのがグラスロッドだ、という事を感じます。
グラスロッドは特別なロッド、ではないです。より多くの人にグラスロッドのフィーリングをあじわってもらいたいですね(^^)
とグラスロッド初心者が言ってみるw
まとめ
名刀、FDロクテンクランキング。
中古屋に行かれた際は是非このFD TS1610MLFが置いていないか気にしてみてはいかがでしょうか。
ikahimeを最後までお読みいただきありがとうございました。
