SHIMANOのボリュームゾーンの中核を担う、ゾディアスシリーズ。
MHという表記から、’ヘビーバーサタイル’だと思って購入すると、思わぬ落とし穴にハマる!?ゾディアス1610MH。
SHIMANOの竿の説明文にことあるごとに登場する、’バーサタイル’には罠がいっぱい。
ゾディアス172MH、エクスプライド172MHと比較し、その狙いどころと、存在意義をシェアします。
目次
ゾディアス1610MH
SPEC
テーパー | F(ファスト) |
レングス | 6フィート10インチ(208cm) |
自重 | 120g |
適合ルアーウェイト | 10-30g |
カーボン含有率 | 95.6% |
思いのほか柔い’ロクテンMH’
最初の印象は、「なにこれ、パワーないゾ…」キャスト時も、抵抗のあるルアーを引いたときも、結構入るブランクス設定。
これを172MHと同じ「MH」表記で販売するのは、少しいかがなものか…
関東バスフィッシングにおいて、はじめてのベイトロッドとして1610Mを購入するのが一般的?ですが、その次にMHを購入する時、選択肢の一つに入るであろう、ゾディアス1610MH。
しかし、1610Mよりもパワーを求めて1610MHを購入すると、思わぬデメリットに悩まされることになります。
背負えないブランクス
とにかく柔らかめ。いい意味でティップのハリがない。
打ちモノでの快適性や、20g~30gぐらいのリグでのキャストアキュラシーを期待しているとがっかりします。
適応ルアーウェイトは10-30gとのことですが、1/2のジグに、トレーラーを合わせたリグをキャストすると、すこし負担が掛かっているフィーリング。
とにかくモッチリ系で、ややダルなフィーリングが最大の特徴です。
カーボン含有率の違い
エクスプライド、ゾディアスシリーズ共通で、カーボン含有率が、エクスプライドの方が高いのはご存知の通り。
その為、エクスプライドはシャッキリ系、ゾディアスはもっちり系というインプレッションをよく見かけます。
それが特に色濃く出ているのが、この1610MHのフィーリングです。
’バーサタイル’の罠
ゾディアス1610MH
パワーと飛距離に優れたパワーバーサタイル。テキサスリグやラバージグのほか、抵抗の大きいスピナーベイトやブレードジグなども楽に引け、オープンからカバーまで幅広いエリアに対応します。
ゾディアス172MH
パワーや感度に加え、優れた遠投性能を発揮するロング&パワーバーサタイル。10~30gのルアーに対応。ビッグレイクやオカッパリのロングディスタンス攻略では欠かせないアイテムです。
エクスプライド172MH
パワーと遠投性能をUPさせたバーサタイルロッド「172MH」。飛距離が必要とされるフィールドでは絶大な威力を発揮します。フルキャストしても体への負担が軽減するよう、ロッド全体が荷重を分散しながら曲がるブランクスに設計。心地良くフルキャストを繰り返すことができます。クランクベイト、スピナーベイト、小型スイムベイトなどの巻物だけでなく、テキサスリグやラバージグにも対応。ピッチング&フリッピングで近距離カバーを攻める操作性、そして一気にバスを浮かせるリフティングパワーを備えた頼もしいロッドです。※ブランクス性能を損なわず、移動や保管に便利なグリップ内ジョイント仕様。
出典:SHIMANO
すべての竿に共通して使われるのは、’バーサタイル’という便利なキーワード。これはこれとて、単体で当てはめると、決して間違ってはいません。
適用範囲が広く、汎用性に優れた番手であることは確か。
それぞれの特徴が分かりにくい
しかし、同じMH同士で、それぞれどういう竿なのか、どう特性が違うのか、という点では分かりにくいと思います。
その竿の持つフィーリングが、実際に購入してからでないとわからない。
試投が出来ない、ロッドの泣き所とも言えますが…
投げてみるとハッキリとフィーリングや、適応が違うように感じました。
ゾディアス1610MHは巻物向き。
そんなゾディアス1610MH、’パワーバーサタイル’と銘打ってはいますが、ゾディアス172MH、エクスプライド172MHと比較すると、明らかに’巻物向き’なフィーリングだと、感じました。
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