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シマノ ’20ヴァンフォードC3000XG インプレ
シマノの’20ヴァンフォードC3000XGのインプレです。東京湾でシーバス&イナダ、そして相模湖でバス達と戯れてきました。
実売価格は2万円チョイで販売台数のもっとも多いと思われる一台。さらに、ヴァンキッシュを筆頭とする「クイックレスポンスシリーズ」の中核を担うモデル、ということで期待が高まります。
その実力をチェックしていきたいと思います。
リールそのものの軽さや、巻きの軽さを特徴としたシリーズです。
SPEC
モデル | 20 ヴァンフォード C3000XG |
ギア比 | 6:4 |
スプール寸法(径mm/ ストロークmm) |
47/17 |
実用ドラグ力 | 3.5kg |
最大ドラグ力 | 9kg |
最大巻上長 | 94cm |
ライン キャパシティ |
|
リール重量 | 180g |
ハンドル長 | 55mm |
ベアリング ボール/ローラー |
7/1 |
C3000XGという番手は、2500番ボディ+2500番互換系スプール+2500番ローター仕様。
通常バスフィッシングに良く使う2500番より一回り大きい?と思われがちですが、C=コンパクトボディが表す通り「2500番ボディ」です。2500番台とのもっとも大きな違いはラインキャパでして深溝仕様のスプールを搭載。ソルトフィッシングも視野に入れてこの番手をチョイスしました。
とはいえ、PEライン1号=400mというかなりの深溝仕様なのでもう少し溝の浅い「3000MHG」でも良かったのですが、販売が1月ほど遅れるという事なのでC3000XGとしました。もしラインキャパシティが余るようであれば、下巻きを入れればOKです。
ギア比はXG=エキストラハイギア仕様ですね。 最大巻き上げ長はハンドル一巻き94cmと、かなりのハイスピード仕様です。
コンパクトでありながら、ハンドル一巻き94cmという巻き上げスピードを搭載。高速巻き上げが必要な釣り、手返し重視の釣りに最適なモデルです。
[参考対象魚・釣種]バーサタイル
公式の説明ですね。
オフショア ボートシーバス&青物便で使用
まず一つ目の使用用途として、オフショアのシーバス&青物ジギングです。
ロッドはシマノ ワールドシャウラ2702R-2を合わせています。7ftの強めなスピニングロッドで、ボートシーバスや、軽めのジギングにぴったりマッチしてくれる番手です。
ワーシャ + ステラじゃなくてごめんなさい…金額の大小はともかく、デザイン的には両者とも赤がアクセントなので意外と似合います(笑)
ラインセッティング
ラインはPE1.5号(ソルティガデュラセンサー8+Si2)を下巻きを入れ150mほど巻きつけた状態。リーダーはVARIVAS(バリバス) ショックリーダー フロロカーボン16lbです。
ボートシーバスではポピュラーなセッティングですね。
相模湖でのバスフィッシング
そして、相模湖でのバスフィッシングに使用してきました。
ロッドはシマノ バンタム267ML。やや硬めのスピニングロッドで私流の「パワーフィネス」セッティングです。
パワーフィネスはMHクラスのガチガチのロッドを使用するのがセオリーですが、それだと汎用性が低いため、やや柔らかめのロッドを使用します。
ラインセッティングはPE1.5号はそのままで、リーダーだけ8lbフロロカーボンに変更。
ディティール
俯瞰図
実釣インプレ…の前に、まずはヴァンフォードのディティールを見ていきましょう。
全体のデザインテイストとしては、「USシマノ臭」が強い感じ。SLXにも同じようなテイストがありますが、海外市場を見据えたデザイン、ネーミングでそのまま逆輸入してきました、という感じです。個人的にはめっちゃかっこいいと思います。
ハンドル
まずはハンドル。ボディサイズやギア比に合わせてやや長めの55mm。素材はアルミニウムです。
旧モデルの’16ストラディックCI4+にあった「折りたたみ機構」が廃止されました。使い込んでいくうちにガタつきの原因になっていたので嬉しい変更です。
ハンドルノブはT型ですね。ソルト用の印象が強いT型ノブですがバスフィッシング、特にパワーフィネスで使用する分には全く問題なく汎用性の高い仕上がりです。
ただし、フィネスな釣りにはあまり向いていないですね。指に当たる面積が広いため、感度的にはやや劣る印象です。
ドラグノブ
ドラグノブは樹脂製。シンプル路線のデザインです。高級感はありませんが、実売2万円チョイのリールですのでまあこんなもんか?といった感じですね。
余談ですが、ステラ以外のスピニングリールは全て樹脂製ドラグノブです。
使用感については特に問題はなく、指の引っかかり感が多めで小気味好く操作することが可能でした。
ローター
ローター素材はCI4+(炭素繊維を混ぜた樹脂素材)。ヴァンキッシュを筆頭とする「クイックレスポンスシリーズ」の一員ですので、巻き出しの軽さを重視した樹脂製ローターとなっています。
ローターの回転感覚は非常に軽快に仕上がっており、ほぼヴァンキッシュ並みと言える感覚です。さらに、旧モデルである’16ストラディックCI4+よりも巻き出しの軽快感がUPしています。
スプール
‘18ステラのみに搭載されていた「ロングストロークスプール」を搭載。飛距離UPのためにスプールの全高が高くなっている仕様です。ただし、バスフィッシングで飛距離UPを実感する事はなかなか難しい、というのが本音ではあります。
しかし、ボートシーバスのキャスティングで1ozクラスのシンキングペンシルをぶっ飛ばしたりすると、スプールからラインが放出される際の「抜け感」が非常に気持ち良いと感じました。
ラインクリップはシマノリール共通のモノです。可もなく不可もなく、という使用感ですね。
スプールの切削加工は縦で落ちついた印象。ただし、切削加工のエッジの処理がややファジーな印象で、高級感はあまり感じられないですね。
ツインパワーやステラの切削加工よりも少し荒い印象です。とはいえ値段を考慮すれば仕方のない部分ではあります。
ボディ
ボディカラーは非常にダークなガンメタで、つや消し塗装が印象的です。ラメも入っておらず非常に硬派な印象ですね。
ヴァンキッシュよりは明るいカラーですが、かなり暗めなカラーです。
ボディ外側に露出しているネジは、最下部のカバーを止める箇所に1つ。
それから、ボディ右側のサイドプレートを止める位置に1つの計2つ。
旧’16ストラディックCI4+2500HGSとの比較
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