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シマノ ’17 グラップラー300(301HG)インプレ

ライトソルト、ジギング用に購入したシマノ グラップラー300のレビュー(インプレ)です。
2017年のモデルで、通称「17グラップラー300」。
ラインナップはギア比はハイギアモデルのみ、右ハンドル、左ハンドルの2種類。私のは301HGモデルになります。
SPEC
モデル | グラップラー 301HG(左) |
ギア比 | 6.2:1 |
スプール径 | 43mm |
最大巻上長 | 84cm |
最大ドラグ力 | 7kg |
ライン キャパシティ PE(号-m) |
2-380、3-250、4-190 |
リール重量 | 325g |
ハンドル長 | 70mm |
ベアリング ボール/ローラー |
5/1 |
ディティール
ボディカラー

ボディカラーは、限りなく黒に近い濃紺で、写真では伝わりませんが明るいブルーのラメが入っています。
サムレスト部分は濃いめなシルバーメタリックで、ツートーン。
金属パーツのアルマイトはダークネイビー。なかなか渋いカラーリングで個人的には割と好みの配色です。
自重
自重は、カタログ値で325g、実測で326.5gとずっしり。
とはいえ、43mm径の巨大なスプールを内包する300番サイズのリールとして考えれば決して重たくはありません。
ちなみに、オシアコンクエスト300HGは345gと、20gほど軽量となっています。
ハンドル

ハンドルは70mmのシングルハンドル。ハンドル軸サイズがシマノバス用リールで一般的なM7ではなく、M8サイズであることがポイント。
ダイワ、アブガルシアリールとハンドル軸サイズが同じになりますので、社外品ハンドルを装着する際は注意が必要ですね。
ダイワ・アブリールの純正ダブルハンドルを装着しキャスティングゲーム用として使うユーザーも多いようです。
ハンドル軸が太いのはパワーゲーム対応、という事でしょう。
スタードラグ

スタードラグはジュラルミン製で質感の高いもの。もちろんスペック的にも最大ドラグ力は7kgと、不足はありません。
また、エキサイティングドラグサウンド(ドラグクリッカー)が搭載されているのが嬉しいですね。
(ドラグが出るときにチチチ…と音が鳴る機構です)
ノブ

CI4+製の大型ノブが標準装備。
EVA製のノブと比べ、つるんとした仕立てですが滑りやすいという事はありません。
むしろEVAと比べ、コマセの匂いなどが残りづらいのは良いですね。
スプール

スプールはS3Dスプールで、43mm径。スプール自重は実測で約31.4gでした。
3号(40lb)のPEラインを250m飲み込む大容量のスプールで、肉厚で非常に頼もしい感じです。
スプールシャフトにはベアリングを搭載。

コンパクトなボディに43mm径のスプールが目一杯で納められている感じがします。
後ほど’16メタニウムMGLとの比較写真を掲載しますが、ラインキャパに対して非常にコンパクトで、優れた設計だと思います。
レベルワインド

レベルワインドは縦に長いメガホンタイプ。いかにも放出抵抗の少なそうな大型のモノが採用されています。

スプールからレベルワインドまでの距離は十分に離れており、バーチカルな落とし込みの際に非常に軽快なラインの放出感を得られました。
旧SVSブレーキユニット

旧SVSブレーキを採用しています。07メタマグなんかにも搭載されていた懐かしいヤツ。(ブレーキシューを一個紛失したのは内緒です)
外部ダイヤルはなく、内部のブレーキシューのON/OFFのみで6段階のブレーキ調整。そのためブレーキ設定をするためにサイドハッチを開ける必要があり、その点はやや面倒。
しかし、あえてこの旧SVSを搭載しているのだと思います。
理由としては、NEW SVSInfinityは、海水使用時にブレーキの効きがやや不安定になるという評価があるからです。
旧SVSの方が安定感がある、らしい。個人的にはあまり感じたことはないのですが…
とかいって実は普通にコストダウン的な意味合いかもしれないです(笑)
フレーム材質

フレーム材質はアルミ製。がっしりとした剛性感が感じられます。
ついでに言及しておくとメインギアは真鍮(ブラス)製。しっとりとした巻き心地と耐久性を持ち合わせているメインギア素材です。
サイドプレートは樹脂

ブレーキユニット側のサイドプレートは樹脂製です。
もちろんやや残念ではありますが、仮にアルミ製だとしても、少なくとも私には違いは感じられないと思います(汗
MADE IN マレーシア

マレーシア産です。
’16メタニウムMGLとの比較
’16メタニウムMGLとの比較です。





流石に高さ方向はややボリューミーなものの、長さと幅はそれほど変わらず、非常にパーミングがしやすいサイズ感です。
いかにグラップラー300がコンパクトであるということが伝わるでしょうか。

主にライトジギング/ジギング、タイラバ向けだが…?

グラップラー300は、メインの用途はソルトのライトジギング/ジギングやタイラバ用リール、ということで販売されているリールです。
太糸PEラインを大量に巻いたバーチカルなオフショア全般の釣り、といったところ。
先述したように、ハンドルもジギングに向いたシングルハンドル、ノブも大型のものが装着されています。ラインキャパはシマノ300番。
SVSブレーキ付きだから、バス釣りにも使えるぞ

出典:シマノ
ということで、バスアングラーには関係ないリール、だと思いきや、SVSブレーキが付いているため、ダブルハンドル化してマグナム級のビッグベイトなどのバス釣りにも使えるリールです。
実際に奥田学氏がバンタム180XXH-SBに合わせて、ジャイアントベイト用タックルとして使用していますね!
この組み合わせがめっちゃ渋くて、イイなあ。と思っていたのです。
最近ソルトもちょいちょい始めたので、ジギング用リールを物色していたら、「そういえばグラップラー300ならバス用途にも流用出来るな。」ということで購入してみました。
奥田氏はフロロ25lbで使っているそうなので、私もちょいと真似してみようかと思います。(追記しますね)
極めてコスパが高い
グラップラー300の最大の特徴は、ジギングリールとして極めてコストパフォーマンスが高いことが挙げられます。
「マイクロモジュールギア」、「SVSブレーキ」、「HAGANEボディ」、「X-SHIP」、「エキサイティングドラグサウンド」を搭載して実売2万円ちょい。
見た目も安っぽさがないですし、オシアコンクエストと並んだとしても、胸張って使えるリールです。
オシアコンクエスト200と比較

オシアコンクエスト200もジギングリールとして購入したのですが、実際のところ実釣性能においてはなんの遜色もない、というのが正直なところです。
ボディの剛性感についても不足を感じることは無いですし、巻き上げトルクも丸型リールと比べて劣っていません。
とはいえ、差がつく部分としてはやはり巻き心地。
そしてやはりコンクエストの鍛造アルミ削り出しボディの美しさ、所有感。
そのあたりはお値段なりの差があるかと思います。
グラップラー300、非常に良いリールです。
唯一の弱点は…_?
あとはウィークポイントを挙げるとすれば、ベアリングの数がやや少ないということ。(ボール/ローラー 5/1。オシアコンクエストは10/1)
しかし、ウォームシャフトの支えやハンドルノブ軸など、比較的性能に影響の出にくい箇所がベアリングレスなだけ。
スプール支え、ピニオンギア支え、ハンドル軸終端など肝心なところにはしっかり入っています。
ですので、それほど気にするところでも無いのかな、という感じはします。
まとめ
以上、シマノ グラップラー300(301HG)のレビューでした。
- オシアコンクエストと比較しても、実釣性能において全く不足なし
- 間違いなく価格以上
- ジギングリールならコレ
- バス釣りにも使える汎用性
ikahimeを最後までお読みいただきありがとうございました。
