最も巻き取りスピードが遅い、パワーギア(5.5)というギア比。
ハイギア化の風潮があるベイトリール界において、異端児的存在とも呼べるパワーギア。
そのメリット、デメリット、選びどころなどを考察します。
目次
シマノ パワーギア 5.5
シマノ両軸リールのギア比ラインナップの中で、最も遅いスピードである、「パワーギア」をバンタムMGLで試しました。ギア比は5.5です。
時代は完全に「ハイギア化」が主流な為、パワーギアがラインナップされているリールは限られています。
バンタムMGLや、’15クラドなどにラインナップされています。
間違いなく、圧倒的に回収が遅い
PGを使い始めてすぐ感じる事は、とてつもなく、巻き取り長が短いという感覚です。
普段の感覚でルアーを回収しようとしても、かなり余分にハンドルを回さなければならず、かなりクセのあるギア比、という事はお伝えしておかなければなりません。
マジでルアーが全然戻ってきません(‘Д’)
汎用性が低い
どれだけ頑張って速く巻いても、当たり前ですが、巻き取りスピードはハイギアには到底敵わず、限界があります。
しかし逆に、ハイギアである程度ゆっくり巻くというのは可能です。
パワーギアで高速巻き→不可能
ハイギアでゆっくり巻き→可能
つまり、パワーギアは汎用性が低い番手であるのは間違いないですね。
トルクフルな巻き上げ力
その代わり、極めてトルクフルな巻き上げ力と、驚くほど軽い巻き感を手に入れているのがパワーギアです。
特に、巻き抵抗が大きいルアーに対して本領を発揮してくれます。
めちゃくちゃ重たい(または巻き抵抗が重たい)ルアーを、パワーギアの余裕のトルクで巻き取る感じ、これが味わい深くて、楽しい。
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