これはゾディアスより安価な価格帯のロッドには未採用の技術です。ロッドのブランクス(棒)の部分にカーボンテープをX状に巻きつける事によってネジレを防ぐ技術です。
…ゾディアスシリーズ、当記事でご紹介している他のモデルと比べて、ちょっと高いですが、長く使える事を考えれば、絶対にお得です。
U1万円のロッドをいくつかご紹介していますが、もし1万円がご予算であれば、平日ランチを数回節約wし、数千円足してゾディアスを購入する事を強くおすすめします。
目次
ダイワ バスX
ダイワのバス用ロッドのエントリーモデル、バスX。シマノの「バスワン」と双璧をなす存在。
ウリは、ネジレを抑える強化構造「BRAIDING-X(ブレーディング-X)」を採用している点。
これは、「ブランク最外層をカーボンテープでX状に締め上げる」技術です。
上述したシマノ ゾディアスにも「ハイパワーX」という似た技術が採用されていましたが、そのダイワ版が「BRAIDING-X(ブレーディング-X)」、という感じです。
ネジレを抑える事によるメリットは多く、操作性、パワー、キャスト性能などあらゆる性能の向上につながります。
こうした強化構造は各社の上位モデルにこそ採用されているものの、ここでご紹介した他社製のU1万円のエントリーモデルたちは、コストがかかる為に採用されていないモノがほとんど。
つまりバスXはこの「ブレーディングX」を採用して、この価格という点だけでもかなりのハイバリュー機種であると言えますね。
ダイワ クロノス
ちょっとだけ予算オーバーなダイワ クロノス。こいつもシマノ ゾディアスシリーズと同様に、若干1万円を超えてしまいますが、非常にコストパフォーマンスに優れています。
ネジレに強い
バスXにも搭載されていた「ブレーディングX」を採用し、さらに「X45」と呼ばれる上位モデルと同じ技術を採用。ロッドのカーボン素材そのものの繊維の向きに「斜め」方向をプラスすることによりねじれを抑える技術です。
X45についてのダイワの解説→「X45」
驚異のオールSiCガイド!
さらに、シマノ ゾディアスでは「アルコナイト」にコストダウンしていたガイド素材ですが、クロノスはオールSiCガイドを採用しつつこの販売価格はまさにバリュープライスです。
「ライトバーサタイル」という事で、最初の一本には「641LS」が良さそうです。
「初めての一本」としてはちょっと高いですが、ゾディアスシリーズと同様に長く使える相棒となってくれるでしょう。
アブガルシア バスフィールド
アブガルシアの入門用バスロッド。2017年3月発売という事で、競合となる価格帯のロッドはかなり研究してのリリースとなっているはずです。
5千円台という驚異の実売価格ながら、バス専用モデルとしてリリース。
シマノ、ダイワもうかうかしてられない!?最もオールマイティな番手は、「623L」。
HPの説明文を読んでみても、あえて「バーサタイル」ではなく、「オールマイティ」という言葉を使っている辺りに「分かり易さ」を重視したアブガルシアの良心を感じます。
デザインもシンプルでシャープな意匠でなかなかにカッコイイですね。
アブガルシア バスビート2
7千円台という低価格ながら、ソリッドティップ仕様やベイトフィネスロッドなど専門的な番手まで用意したアブガルシアの本気系入門モデル。
ロッドガイドを作っているメーカー、富士工業の「FUJIニュ-ガイドコンセプト」を採用し、安価ながら性能を高めています。
各ガイド間やロッドとガイドのバランスを最適化して性能を高めるという技術です。
最初の一本におすすめの、最も汎用性の高い番手は「Bass Beat II BBS-632L II」。
メジャークラフト ファーストキャスト
主に低価格帯のロッドをエントリーユーザーに向けてリリースするメジャークラフト。
そんなメジャークラフトの中でも、最も低価格帯のロッドであるファーストキャスト。
元々ソルト用のロッドとしてラインナップされていましたが、待望のバス用が追加。
価格帯や商品の位置づけは、シマノの「ルアーマチック」に近い印象ですが、バス専用としてスピニングだけでも5機種ラインナップがあるのでその辺りの充実度はファーストキャストに軍配が上がります。
メジャークラフト バスパラ
メジャークラフトは元「ダイコー」出身の方が立ち上げたロッドブランドです。
「ダイコー」は自社生産を行っている数少ないマニファクチュール系!?(完全自社生産)のロッドメーカーです。(現在は撤退しております)
実はロッドブランドは多く存在していますが、完全自社生産のブランドは意外と少なく、多くのロッドメーカーはOEM生産を行っています。
そんなダイコー出身の技術者が立ち上げたブランドだけあって、性能や品質は折り紙付き。
ヴォルキーやベンケイ、バスパラといった1万円以下~2万円クラスの低価格帯のロッドを数多くリリースし、入門者向けの市場でその存在感を強く示しています。
バスパラの思い出
私もバス釣りをやり始めたころに、「バスパラ」にお世話になっていました。
とにかくリーズナブル、しかしながら十分に実用に耐えうる性能を持っているという事で、入門者にとって非常にフレンドリーな存在であることは間違いありません。
私のバスパラも、初心者の頃は活躍してくれていました。耐久性も十分で問題無かったように記憶しています。
長い目で見ると…
ただ今もし使ってみるとなると、少し性能に物足りなさを覚える可能性は有ると思います。
始めの一本として思い切りコストパフォーマンス方向に振る場合はイイとは思いますが、長い目で見るとなかなか難しいところですね。
上達してきてもそのまま使い続けるかと言われると、微妙なところではあります。
番手、長さの選び方
最初はどんなロッドを購入したら良いのか、さっぱり分からない!という場合、まずは硬さはL~ML、長さは6フィート4インチ~6フィート6インチぐらいのモノをチョイスすると良いでしょう。
ダウンショットやネコリグ、スモラバといったライトリグでの釣りも、シャッドなど小型プラグの巻きの釣りも有る程度オールマイティに使えるのが、上述したスペックの竿になります。
そしておかっぱりでもボートでも対応してくれる。
長さ
長さは、個人の好みにもよりますが、6フィート10インチぐらいになってくるとボートで邪魔に感じる事が多いです。逆に6フィート2インチぐらい短いと、おかっぱりの飛距離が全然出なくてちょっと不満になります。
硬さ
硬さは、UL(ウルトラライト)クラスになるとかなりダルな印象となりますので、プラッキングが少々きつくなってしまいますし、またM(ミディアム)以上の硬いモノをチョイスしてしまうと今度はライトリグへの対応度が下がってしまいます。
始めは必ずといっていいほどいろんな釣りを試したくなるので、ある程度つぶしの効く番手をセレクトするのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。U1万円のバスロッドたちから、納得のいくセレクトが出来るとイイですね(^^)
U1万円と言っておきながら、1万円を超えるロッドを激推しするという趣旨から外れた結論で訳の分からない記事になってしまいましたw
しかしそれだけゾディアスシリーズの性能と価格のアンバランスさが際立っている、という事です。
ikahimeを最後までお読みいただきありがとうございました。
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