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シマノ ‘ 16 アンタレスDC HG LEFT インプレ
シマノベイトリールフラッグシップ機種である、’16アンタレスDCのレビュー(インプレ)です。
ラインナップはギア比がノーマル/ハイギアの2種類。そして、右ハンドル/左ハンドルの2種類。
私のはHG LEFTモデル(ハイギア、左ハンドル)になります。
SPEC
モデル | ‘16 アンタレス DC HG LEFT |
ギア比 | 7.4:1 |
スプール径/幅 | 37mm/22mm |
最大巻上長 | 86cm |
最大ドラグ力 | 5kg |
ライン キャパシティ ナイロン(lb-m) |
12-130、14-110、16-100 |
リール重量 | 220g |
ハンドル長 | 84mm |
ベアリング ボール/ローラー |
10/1 |
ディティール
ボディカラー
ボディカラーは、ガンメタ塗装とクロームメッキのツートーン。ハンドルなど金属パーツのアルマイトは限りなく黒に近いダークグレー。
フルクロームでヌルテカの’12アンタレスや、’19アンタレスと比較するとおとなしめにも感じられるデザインです。
「アンタレスらしさ」で言えばやや劣る印象ですが、こっちの方が落ち着いた感じで好みという方も多いはず。
自重
自重は、カタログ値で220g、実測で220.34g。
やはり大きいボディなので軽くはありません。しかし、意外な事に一回り以上小さく感じる’19アンタレスと同じ自重なのです。
DCブレーキユニットや、後述するメカニカルブレーキレス仕様で膨らんだA側サイドプレートなど重たくなる要素満載なのですが、それを考慮すると意外なほど軽いですね。
ハンドル
ハンドルです。ノーマルギア、ハイギア仕様ともに84mm。ボディサイズを考慮すると、90mmぐらいの長めのハンドルでも合うような印象です。
ハンドルロックボルトは奥まったタイプ。
専用の脱着工具が付属します。
余談ですが、ロックボルトがブラックとシルバーのツートーンでちょっとカッコいい。リテーナーでほぼ見えなくなるのが勿体無いです。他機種流用とかもアリですね。
スタードラグ
スタードラグは金属製で質感は高いものが奢られています。「XG」の表記がありますね。スタードラグに何か表記がある機種は少なく、特別感を演出しているのでしょうか。
ノブ
ハンドルノブ&ノブキャップ。
キャップ側が少し幅が広く、厚めに作られたLタイプのノブです。’16メタニウムMGLや’18バンタムMGLなどと共通で、写真は’16メタニウムMGL用との比較。
Lの表記があります。
やや太い形状で、リールの正確に合っているように思います。純正ならではの握りやすさがあり好印象です。
スプール
スプールはMGLスプール。MGLスプールⅢがリリースされた現在では少し前の技術という印象ですね。’16メタや’18バンタムMGLのスプールと世代的には同期といったところ。
スプール径は37mm径と大型。(一般的に、もっともバーサタイルなサイズが34mm径)です。
サイド部分にはブランキング(穴あけ)加工がされていますが、自重は重ための約18.36g。各MGLスプール自重の比較は上記事に掲載しています。
ラインキャパは太糸対応の150番サイズ。(16lb-100m)
ブレーキユニットはNEW 4×8DC
ブレーキユニットは、NEW 4×8DCを搭載。
内部ダイヤルは、FL(フロロカーボン)、P(PE)、NM(ナイロンモノフェラメント)、X(エクストリームロングキャスト)の4段階。
FLがもっとも強く、Xがもっとも弱いという順番ですね。
外部ダイヤルは8段階。
合わせて32通りのブレーキ調整が可能。とても幅広いルアーウェイト、状況に対応出来るという印象です。
フラッグシップ機種なので当然と言えばそうなのですが、非常に贅沢なブレーキユニットを搭載しています。
特にX(エクストリームロングキャスト)のブレーキの弱さには驚きます。
他のDCブレーキ機種で、I-DC4を搭載したSLX DCを所有しているのですが、こちらはブレーキ調整が外部ダイヤルの4段階のみ。
1はそこそこにゆるめですが、さらに弱めてキャストしたい場合の足かせになります。
DCブレーキを自分好みにしっかりとカスタマイズしたい場合は、お値段は張りますがアンタレスDCがおすすめですね。
無意味ですが、ブレーキユニットの自重です。
レベルワインド
レベルワインドはかなり径の大きいメガホンタイプ。ロングキャスト性能をウリにしている’16アンタレスDCらしい装備です。
また、スプールからレベルワインドまでの距離も十分に取られていますね。大柄なボディの特権、といったところでしょうか。
ブレーキダイヤル
ブレーキダイヤルはB側サイドプレートの横面に配置されています。調整しやすい場所で、ダイヤルの硬さも適切。クリック感が気持ちいい。
「DC」のロゴが誇らしげです。
フレーム材質
メインフレーム材質はマグネシウム製。両サイドプレートはアルミ合金。(たぶん)
メインフレーム素材は、シマノHPで確認しましたので間違いないはず。’20メタニウム、’16メタニウムMGLもマグネシウム製ボディですよね。
でも、不思議な事にメタニウムより断然カッチリ感があるのは気のせいでしょうか。分解整備時に強く感じたのですが、おそらく、より厚みがある事で剛性UPしているっぽい。
パーミングやキャストをした際に、大柄なボディから伝わる剛性感がたまらないですね。
ついでに言及しておくとメインギアは真鍮(ブラス)製。しっとりとした巻き心地と耐久性を持ち合わせているメインギア素材です。
サイドプレートはアルミ合金製
サイドプレートはアルミ合金製。(ちょっと自信無いです。エロい人に聞いておきます。)
エントリーモデルなどはサイドプレートだけ樹脂、というモデルも散見される中、しっかりとフルメタル仕様。
個人的に、もしサイドプレートが樹脂になっても、その違いを感じ取れるだけの差があるとは思えないです。しかし、やはりハイエンドモデルがしっかりとメタル製になっているので、何らかの違いが生まれるということなのでしょう。
クラッチ
- 1
- 2