ダイワ ’17 TATULA(タトゥーラ) SV TWのインプレです。
安定性の高い、マルチなバーサタイルリールに仕上がっていました。
目次
ダイワ ’17 TATULA SV TW インプレ
ダイワの’17 TATULA SV TWのインプレです。
カスタムポイント
・Avail製オフセットハンドルSTi2 90mm(純正80mm)
・KDW チタン製 ハンドルロックナット M8 左ハンドル用
SPEC
モデル | 17 TATULA SV TW 8.1L |
ギア比 | 8.1:1 |
スプール径 | 33mm |
最大巻上長 | 83cm |
ライン キャパシティ |
14lb-45~90m 16lb-40~80m |
リール重量 | 200g |
ハンドル長 | 80mm |
ベアリング ボール/ローラー |
6/1 |
※お借りしたリールになります。
ディティール

ラインを巻いた状態のトータル自重。公称200gですので、妥当な範囲です。
少し大きめなボディ

’19 TATULA TWとの比較。ボディサイズはやや大きめな印象です。(写真だと伝わりにくくてすいません。’19TATULA TWより少し大きいです)
’19TATULA TWも、シマノSLX MGLと比べやや大柄でしたので、さらに大柄なTATULA SV TWは、手が小さいアングラーにとっては少し持て余す感じ。
とは言え馬鹿でかい訳では無いです。
レスポンスの良いSVスプール

非常に軽量に仕上がっている、SVスプール。
ダイワ社内基準において、超々ジュラルミンよりも強いという、G1ジュラルミンの効果でしょうか。

参考までに、非SVスプールである、’19タトゥーラのスプール自重。
この差がキャストフィールに効いてきます。
直径33mのスプール

左) ’19TATULA 純正 34mm径 右)’17 TATULA SV TW 33mm径
絶妙な大きさの、直径33mのスプールを採用しています。
軽量ルアーへの対応力を高めつつ、一般的な34mm径スプールと比べてもバーサタイル性が落ちることのない、絶妙なスプール径ですね。
ちょうど良いラインキャパ

ラインキャパは、14lb-45~90m、16lb-40~80m。
’16 メタニウムMGLとほぼ同じラインキャパです。シマノでいうところの「70番スプール」に相当します。
スプールにラインキャパが記載されているのが、嬉しい配慮です。これはシマノも真似して欲しい。いちいちググらなくて済みますね。
高級感のある塗装

2万円ちょいのリールということで、あまり高級感というか、そういったモノは期待していなかったのですが、ルックスに関しては価格以上の質感を誇ります。
特にハイエンドモデルと同等の技術を採用したという塗装のツヤ感は、なかなかのもので、適度に「いいモノ感」を味わうことが出来て、長く使える感じですね。
好き嫌いのあまりないガンメタも好印象です。
クラッチ

クラッチの操作感覚は、平滑な面構成でまずまずといったところです。
トラブルレスなTWS+SVスプール

’17TATULA SV TW最大のメリットは、トラブルレスなTWS(Tウィングシステム)+SVスプール仕様です。
SVスプールが発表された当時、ダイワはとにかく「トラブルレスである」と言うところを強調していたのが印象に残っていますよね。
要するに、「バックラッシュしにくい」と言うことなのですが、実際に、SVスプールはトラブルが少ない印象です。
レベルワインダーのライン放出抵抗を減らす、TWS(Tウィングシステム)と合間って、スムーズにラインが出て行くので、スプールが、自分の思った回転感覚とずれることがありません。
安定性重視

ただし、確かに高いトラブルレス性能を誇るのですが、ブレーキがかなり強めに効く印象で、やや安定方向に舵を切りすぎている印象も否めないところです。
キャスト時の抜けるような回転フィール、という点で言えばシマノリールに一歩譲っている感じはあります。
ただし、先述したようにトラブルレス性能は圧倒的にダイワリールに軍配が上がりますね。
ベイトリールに何を求めるかで選択すべきだと感じました。ライントラブルを最小限に抑えたければ、ダイワリールですね。

デメリット
巻き心地はまあまあ

巻き心地に関しては、さほど良くはない印象です。
かといって変なノイズがあるとか、そういったことはなく、必要にして十分な巻き心地レベルではあります。
値段相応といいますか、期待以上のヌルヌル感は得られない、といった感じ。
スタードラグが非常にチープ

スタードラグが、ワンランク下のグレードのリールの純正品を使っているかのような安っぽさです。
というか実際に、’19TATULAとほぼ同様の質感となっています。
せっかく全体の質感は良いのに、とても勿体無いですね。
ボールベアリングへのアクセス性が悪い

ダイワリール全般に言えることなのですが、A側サイドプレートのボールベアリングへのアクセス性が悪い。
メカブレーキキャップを外しても、「フタ」がされており、スプール軸ボールベアリングが簡単には取り外せない構造になっています。
これは如何なものか…
交換するには、ハンドルを外してA側サイドプレートを外す必要があります。
アフターマーケットのベアリングに交換したい場合、非常に不便ですし、整備性が悪いというのはどうなんでしょうか…
個人的にかなりがっかりなポイントですね。
サイドプレートは樹脂製

サイドプレートは樹脂製です。
フルアルミを期待したユーザーにとっては少しがっかりなポイント。
しかし、個人的には、がっしりとした使用感があり、十分に剛性感を感じることが出来ます。
TATULA SV TW、非常に良いリールです。

価格帯、ラインキャパ、ちょうど良いツボを抑えたリールですよね。
シマノでいう70番サイズのラインキャパなので、フロロやナイロンを下巻きなしで無遠慮に巻きつけたとしても、スプール自重が軽く仕上がります。
結果的に、誰でも気持ちいいキャストフィールを味わえる。それでいてお値段は2万円ちょい。
シマノには、ちょうど良いライバル関係のリールが存在しないんですよね。
同じラインキャパの’16メタニウムMGLは少し高いですし、かといって同じぐらいの値段の’19スコーピオンMGLはラインキャパがっつりの150番スプールだし…
シマノもこういう立ち位置のリール出した方がいいと思うのです。
あ、’16スコーピオンあたりが70番の32mm径スプールでガチライバルなのかなあ。
でも’16スコーピオンは非MGLスプールなのでちょっと分が悪いかも..
おすすめカスタムパーツ:ブレーキダイヤルスクリュー

ダイワリールは、ブレーキ側のサイドプレートを外すのに、ブレーキダイヤルスクリューを回して外します。
だいたい、一円玉とか十円玉で回す方が多いと思います。

純正のブレーキダイヤルスクリュー。溝が浅い!
しかし、純正のブレーキダイヤルスクリューが、溝が非常に浅いため、コインがハマりにくくてめっちゃ外しにくい。

というわけで、純正よりも深い溝が切られたヘッジホッグスタジオのブレーキダイヤルスクリューがおすすめです。
一円玉がきっちり入り込む溝が切ってあって、非常に開けやすいです。
また、アルミアルマイト素材で、ちょっとしたワンポイントのドレスアップにもなります。
取り付けがやや難しいのですが、お値段もお安いので初めてのカスタムにいかがでしょうか。
まとめ
以上、’17 TATULA SV TWのインプレでした。
安定性重視の良いリールです。
ikahimeを最後までお読みいただきありがとうございました。
