しかしナローなMGLⅢスプールがもたらす極上のキャストフィールだけは、アンタレスのみの特権。
同じMGLスプールですが、きっちり差別化してあります。
あらためて、バンタムMGLのキャストフィールの粗さを痛感しました。
(価格を考えるとかなり健闘していますが。)
目次
ハードベイトが最高に気持ちいいリール。
自重は220g。バンタムMGLは215g、メタニウムMGLは175g。
その為、感度や操作性が必要な釣りはメタニウムMGLの方が向いています。
一方で、ハードベイトを扱う場合には、キャストフィールや巻き心地が最高級なアンタレスがおススメです。
クロームボディは傷に強い
また、フルクローム仕様のアンタレスだけの特権として、ボディ表面が強いです。置き傷が非常につきにくい。
美しいボディをいつまでも保つことが出来ます。
そのうえ、サムレストが別体構造(部品表の70番)で、あのいまいましい、リール上部の置き傷が付いても復活することが出来ます。
これはぜひ、他のシマノリールも同様の構造にして欲しい…
とはいえ、クローム仕様の外装は部品代も高くて、4600円もしますが(笑)
気になった点
ここからはちょっと気になったポイントです。
ハンドルの色が不思議
ハンドルの色が、ディープグリーンメタリック的な感じ。(私の目には、超濃いグリーンに見えます)
高級感はあるのですが、ちょっとオヤジっぽい?初代ウィンダムのダークグリーンマイカを思い出しました。
最後のひと伸び感、はない
独特のキャストフィールであるには違いないのですが、12アンタレスのときのような最後のひと伸び感、は無くなりました。
ナロースプールのせい?クラッチ操作時やサミング時に違和感。
ナロースプールという事で、サミングしたとき、親指の居場所が狭い感じがしました。
そして、赤丸部分が結構もっこりしてるので、指に当たります。
ブレーキ設定がピーキー?
ブレーキ設定がやたら繊細で、思った通りの設定にし難いという噂が流れています。
メカニカルブレーキをいわゆるゼロポジション(スプールの左右のガタツキが丁度なくなる位置)にすると、どうSVSブレーキを設定してもバックラッシュが多発する、というもの。
ちなみに、私の個体は、メカブレーキをゼロポジションで、SVSブレーキブロックは4つON、あとは外部ダイアルで調整。
というごく普通のセッティングで問題なしでした。
しかし、実はちょっとしたコツがあるようです。
あまりにブレーキ設定がピーキーな場合、メカニカルブレーキはややキツメに設定すると調整しやすくなった、というユーザーがとても多いようです。
スプール痩せが激しい
極上のキャストフィール、と良いことばかりに思えるナロースプールですが、実は「スプール痩せが激しい」というデメリットがあります。
ロングキャスト時に、ラインの量がごっそり減ってしまうということです。
同じラインキャパで、スプール幅が22mmの’16メタニウムMGLなどと比べて、顕著です。
(スプールが痩せてしまうと、巻き取り長の低下が起こります。)
カスタム計画
’19アンタレス フルクローム仕様
確かに、カスタムパーツは高額です。しかし、このフルクロームのぬるぬる感。
19アンタレス×LIVRE Finoノブ×KTWクラッチの組み合わせは控えめに言って最高です。 pic.twitter.com/LJwwJ3ESfB— ikahime (@ikahime_net) 2019年7月17日
早速、’19アンタレスをカスタムしました。純正ですでにカッコよく、カスタムが難しいですが…
純正の渋めなディープグリーンハンドルは、切削加工の美しいLIVRE CRANK Feather 100 (クランクフェザーハンドル 100)のチタンカラーに。
ハンドルノブは、LIVRE Finoノブのクローム仕上げ。
オフセットクロームクラッチ
クラッチはカケヅカ製作所のオフセットクラッチ (クロームメッキ&ブランキングモデル) を装着♪
フルクローム仕様の19アンタレスが完成!超似合う。ぬるぬるでカッコよすぎるぜ。
他の社外ハンドルも装着!
その他にもいろんな社外ハンドルでカスタムしてみました。
総評:ラグジュアリースポーツセダン
全ての作動において、圧倒的精緻感を味わえる、ラグジュアリースポーツセダンのようなリールですね。
おそらく各部品の精度の高さや、組み付けの丁寧さが効いてるのでしょう。個人でバラすと劣化させてしまう可能性が高いですw
高級セダンでスピードを出したとき、車が良く出来ているため速度が低く感じますが、それと似たような感覚をアンタレスで味わいました。
ロングキャスト時に、滑らかで頑張ってる感が少ないのに、しっかりと距離が出ています。
‘16アンタレスDCのインプレ
‘16アンタレスDCのインプレです。同じ「アンタレス」の名前が付きますが、’19アンタレスとは真逆の性格を持っているリールです。
まとめ
’19アンタレスは、全てのアングラーにとって最上級のバーサタイルリールに仕上がっていました。
至高のキャストフィールは、他のリールでは決して味わえません。
ikahimeを最後までお読みいただきありがとうございました。
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