SVSブレーキって世代ごとに何種類かあるんですね。
まとめた記事が無かったので、作成してみました。
目次
SVS(旧SVS)

まずは、旧SVSです。ブレーキブロックがスプール外周に近い場所に付いていて、外側の壁に当たりブレーキ力を発揮します。
外部ダイヤルが無く、ブレーキシューのON/OFFのみで調整するため、細かいブレーキ調整が苦手です。
半面、ブレーキ力を設定した際に、事前にブレーキ力を想像しやすい。
バリバリ現役
結構古いブレーキユニットですが、現行リールでもそこそこ多くの機種で使われています。
バス用リールでは、
・バスワンXT
・カルカッタ
・’18カルカッタコンクエスト300&400
などに装備されています。
バスワンは、コストダウンの為でしょうか。
海水でも安定したブレーキ力を発揮
新型のSVS Infinityが、海水に弱いという噂があり、ソルトリールにまだまだ積極的に採用されている印象。(ジギングリールのグラップラーなど)
私はソルトでSVS Infinityを使い込んでないので、適当なことは言えないのですが…
ブレーキユニットの内部や、ブレーキパイプに海水が付くと、ブレーキ力が安定しないらしいです。
海水使用でも、安定したブレーキ力を発揮する旧SVSは、ソルトアングラーには根強い人気があります。
とはいえ、最近のリールはブレーキユニットに水が入り込まないような構造を採用し、シマノ公式のスタンスとしては、「もちろん海水でも大丈夫です!」という感じ。
2012年以降の、初代SVS Infinityブレーキ(赤い6シュー)


出典:雄蛇ヶ池 蛇の道は蛇 – バス釣りブログ(つかじーさん、画像お借りしました!)
2012年から、SVSインフィニティに進化します。初代SVSインフィニティと呼ばれているやつ。12アンタレスと、13メタニウムに採用されています。
(ただし厳密にいうと、12アンタレスと、13メタニウムのブレーキユニットは、ブレーキダイヤルに互換性がなく、すこし違うものらしい。)
旧SVSと同じく、ブレーキシューが6つですが、外部ブレーキダイヤルが新設されました。ブレーキのON/OFFは、ブレーキブロックを前後方向に押し込む方式です。
ブレーキ調整がピーキー?
ブロックのON/OFFと、ダイヤルによる設定のブレーキ力のかかり具合が直感的に分かりづらく、かえって設定しにくいというご意見も多いです。
(むしろこれが好きだった、というマニアな方もいらっしゃいますがw)
幅広い設定が出来ると思いきや、6つとも全てONだとブレーキが効きすぎて、6つONで使うアングラーは少ないです。
4ブロックのSVSブレーキに交換するサービスあり
こちらの初代SVS Infinityを搭載した13メタニウムのブレーキユニットを、次に紹介する、ブレーキブロックが四つになったSVS Infinityに交換してくれるSHIMANO公式サービスもあるようです。
ただしブレーキユニット単体での販売はなし!
2014年以降の、第二世代 SVS Infinityブレーキ(赤い4シュー)


2014年から、SVS Infinityは進化し、第2世代とも呼べる、ブレーキシューが4つになったタイプが発売されます。
’14カルカッタコンクエスト101や、’14クロナークCI4+などに採用。
ブレーキのON/OFFはブレーキブロックを左右へスライドさせます。
前述したように、初代SVS Infinityは、6つONで使うことはなく、最初からブレーキブロックは4つぐらいの方が良いような?という事で4つになりました。(多分)
異音が発生しがち
少し欠点がありまして、ブレーキパイプへの注油をおろそかにすると、キャスト時にビィーン!という異音が発生しがちです。
特に’14クロナークは異音がひどかった(^^;
2016年以降の第3世代 NEW SVS Inifinity(透明の4シュー)


’16年以降のリールで採用されるようになった、第3世代のNEW SVS Inifinityです。
ブレーキシューが4つで、透明のシューになったタイプ。シューのON/OFFが軽い力でパチッと操作できるようになりました。
’16メタニウムMGLや’18バンタムMGL、’19アンタレスなど様々なリールに採用。
とても調整しやすい!
ブレーキダイヤルが4つONでも、いままでのようにブレーキが効きすぎるという事がなくなったうえ、ちゃんとブレーキが効いてくれます。
外部ダイヤルのみでかなり幅広いルアーウェイトに対応できる。
また、前述した第2世代のSVSブレーキユニットでは異音問題があったのですが、それも発生しにくいように思います。
素晴らしい進化を遂げた最新のSVS Infinityです。個人的にかなり完成度が高まった印象です!

おまけ シマノのマグブレーキ
シマノのマグブレーキを紹介します。
バスライズに搭載されたイージーマグ

最廉価リールであるバスライズは、なぜかイージーマグと呼ばれるマグブレーキです。
ダイヤルを回転させると、サイドプレート内に設置されたマグネットがせり出してスプールに近づき、ブレーキ力が調整されるシンプル極まりない作り。
SVSとは違って非接触型のブレーキユニットなので、抜けるようなキャストフィールが味わえます(笑)
アルデバランBFSに搭載されたFTB(フィネスチューンブレーキシステム)

小型ルアーのキャスト性能に特化した、FTB(フィネスチューンブレーキシステム)。アルデバランBFSと、カルカッタコンクエストBFSに採用されています。
スプールにブレーキユニットが付かなくなって軽量化出来るため、5g以下の軽量リグでもストレスなく吹っ飛んでいきます。
DCブレーキもあるよ!
シマノのブレーキユニットには、ほかにも電気仕掛けのDCブレーキもありますね!
最新の系譜は、アンタレスDC系統のリールに搭載されたNEW 4×8DCや、メタニウムDCやスコーピオンに搭載されたI-DC5ですね!
旧型は、I-DC4です。(08メタマグDCとかに搭載されてるやつ)
I-DC+という、DCブレーキなのにDC音がしないという不思議なやつもありました。(11スコーピオンDCに搭載)
まとめ
以上、シマノのSVSブレーキの種類についてでした。
正直、ちょっとごちゃごちゃになっていたので、整理出来てすっきりしました。
ikahimeを最後までお読みいただきありがとうございました。
