シルキーな巻き心地は違和感を感じやすく、シャッドなど小型プラグを巻く釣りにも非常に適しています。
また、シマノベイトリールのマイクロモジュールギアでよく言われる、グリス切れ時の急激な巻き心地の劣化、という現象は、起こっていません。
おそらくスピニングリールの方がギアボックスの機密性が高いからだと思っています。つまり、スピニングリールのマイクロモジュールギアは、デメリットが少ないですね。
クイックレスポンスシリーズならではの、巻き始めの軽快感も非常に優れています。スッと軽い力で動き始めてくれる。
とは言え、私のヴァンキッシュはハイギア仕様のため巻き感はやや重ためで、少し相殺されている印象もあります。
目次
高い組み付け精度
そしてベールを返したきや、巻き始めたときのかっちり感、など各部から感じる動作の質感もワンランク上。
たぶん組み付けを丁寧にやってるんだろうな〜。そう言う感じの高級感。JAPAN MADEは伊達ではないですね。
剛性感もGOOD
ボディ素材にフルでマグネシウムを採用しており、剛性感は非常に高いレベル。軽いのにかっちりしてます。
PE1号と、バンタム267MLというやや硬めのスピニングロッドに合わせ、パワーフィネス的使用をしました。
カバー周りにスモラバやノーシンカーワームでアプローチし、掛けたらカバーに巻かれないように、フルフッキング&ゴリ巻きですぐに引き剥がす必要のある釣りです。
PEラインと合わせて、非常にリールに負担がかかる釣りだと思いますが、全く問題なし。
ここは、やはりCI4+製(樹脂にカーボンを混ぜた素材)のリールと比べて、アドバンテージのあるところだと思います。
ドラグ性能
ドラグ性能も非常に優れています。私はバスだけではなくエリアトラウトも嗜むのですが、2.5lb〜3lbといった細糸ナイロンでも不安感が少ない。
やはりリジッドサポートドラグ(スプール上下の支えにベアリングを配置)機種のドラグ性能は、非常に素晴らしいですね。
ドラグ音はキンキンとやや甲高い音質ですが、うるさ過ぎず、適度な感覚で気持ちいいです。
飛距離
キャスト飛距離に関しては、コンプレックスCI4+やストラディックCI4+と比較して、特に優れているというわけではありません。
美しい
ゴールドの配色は好みの別れるところですが、個人的には決してやりすぎてない感じだと思いますし、ネイビーとの組み合わせが非常にエレガントな印象です。
こいつ…カッコよすぎるぞ。美しすぎるぞ。所有欲を満たしてくれて、満足感はハンパないです。
ヴィッツとマークXぐらい違う
コンプレックスとヴァンキッシュの違いを車で例えると、ヴィッツとマークXぐらい格が違う感じです。ヴァンキッシュは、ハイソな高級セダンですな。
ただ。コンプレックスにはコンプレックスの良さが有り、コンプレックス使えねー!とかそこまではいかない感じです。
欠点
ベタつくハンドルノブ
欠点らしい欠点はまだ見つかってないですが…強いて言えばハンドルノブの形状です。
コンプレックスも同じですが、ここだけ野暮ったいし、あのシマノ特有のノペッとしたベタ付く素材です。
高速回転させた時のノイズ感
新型の’19ヴァンキッシュと比較すると、スプールを高速回転させた時のノイズ感がやや大きいように感じます。
ノイズ、という程ではないのですが、シャーシャーとした回転音が少し大きめ。
とはいえ、’19ヴァンキッシュがあまりにも無音すぎるということもありますし、他のリールと比べれば非常に静かではあります。
また、通常ルアーをリグった状態では巻かないような高速回転をさせた時の話です。
’19ヴァンキッシュ インプレ
新型の’19ヴァンキッシュのインプレです。
さらなる軽量化を推し進めた新型ですが、質感はむしろ’16ヴァンキッシュの方が上だったかもしれません。
総評
総評すると、コンプレックスクラスのリールと比較すると、あらゆる面でワンランク上質で、価格分の違いを十分に享受出来るレベルです。
また、新型の’19ヴァンキッシュと比較すると、圧倒的な軽量感や、静粛性は’19ヴァンキッシュが当然上回っています。
でも、必ずしも’19ヴァンキッシュにこだわる必要はなく、中古で質の良いタマがあれば’16もまだまだ十分以上に現役ですし、素晴らしいリールです。
まとめ
以上’16ヴァンキッシュのインプレッションでした。間違いなく満足度高いです。
でもコンプレックスも、それはそれで価格以上の価値があるので、コンプレックスにしても後悔はしないと思います。
ただ、さらなる満足感が欲しければヴァンキッシュ、という感じですね。
ikahimeを最後までお読みいただきありがとうございました。
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