ZPI アルカンセ RG-C XS インプレ。近距離スペシャルでバックラッシュ知らず。’パワーベイトフィネス’の決定版。

スポンサードリンク

目次

ZPI アルカンセ RG-C XS インプレ

ZPI アルカンセ RG-C XSについて

ZPI アルカンセRG-C XS インプレ
 

ZPIのアルカンセ RG-C XSのインプレです。ZPIリールのラインナップをおさらいしておくと、

  • アルカンセ (バーサタイル)
  • アルカンセ RG-C (浅溝)
  • アルカンセ HD(深溝。数量限定)

というラインナップ。

今回試すのは、12lb-65mの浅溝スプールを搭載したアルカンセ RG-Cになります。

その実力をチェックしていきたいと思います。

OFFICE ZPIについて

ZPIさんは、リールカスタムパーツで有名なメーカーさんです。カスタムスプール、ハンドル、スタードラグなど多数のカスタムパーツをリリース。

私もZPIのカスタムパーツを手持ちのリールに装着して楽しんでいます。

リールカスタムパーツのほか、ボート周りの製品などもありますね。

 

そんなZPIが、(確か)2019年頃に発売したのが「アルカンセ」シリーズになります。

リールとロッドという、大手釣り具メーカーしか扱っていない製品を販売するぞ。ということで大変話題になったことが記憶に新しいかと思います。

アルカンセの強みは、「リールカスタムパーツ(スプール)開発で生かしたノウハウを投入したリールである」というところです。

つまり、’最初からカスタムスプールを搭載したリール’となります。

 

…アルカンセリールの立ち位置についてはだいたいこんな感じです。ここから、亀山ダムで使ってみたレビューをお届けしたいと思います。

SPEC

 
モデル ZPI アルカンセ RG-C XS
ギア比 8:1
スプール径/スプール自重 34mm/11.4g
最大ドラグ力 9kg
最大巻上長 86cm
ライン
キャパシティ

10lb – 70m
12lb – 65m
14lb – 50m

リール重量 175g
ハンドル長 86mm
ベアリング
ボール/ローラー
9/1

RG-Cは「ラン&ガンカスタム」の略。XSは8.1のエクストラハイスピードギアの意味。6.6と7.3もラインナップ。

貴方の今までのバスフィッシング人生を思い返して欲しい。
人生で出会った魚の7割、いや8割はショートキャストによるものではないだろうか?
アルカンセRG–Cは現代のバスフィッシングで重要なピッチングやサイドハンドキャストに的を絞り、専用チューニングを施したスペシャルモデル。
15m以内のキャストレスポンスを徹底追及し、ラインキャパシティとブレーキ特性を最適化。従来のΦ34mmプールでは考えられなかった軽量ルアーへの適応性と水面スレスレの低い弾道を実現した。Φ34mm口径は太めの16ポンドラインでも巻きグセが付きにくく、思い通りのルアー操作を可能とするだろう。
高い汎用性をコンセプトとするアルカンセ、そして近距離特化のアルカンセRG–C。
2台のアルカンセがバスフィッシングをまた少し変えていく。

公式の説明ですね。

ほぼ’近距離のみ’と言える房総リザーバーでのバスフィッシングにぴったりの設定です。とはいえ、ネーミングは’ラン&ガン’なので近距離オカッパリ戦に最適化したリール、という感じでしょうか。

ロッド:アルカンセ ALC-V610M

ZPI「ALC-V610M」
 
created by Rinker
ZPI
¥40,700 (2024/11/23 11:37:47時点 Amazon調べ-詳細)

ロッドはZPIの「ALC-V610M」を合わせています。こちらもアルカンセブランドのロッドで、いわゆる’バーサタイル’なロッドです。

プラグからワームまで、8∼20g前後のルアー全般に対応するバーサタイルロッド。
しなやかなティップにルアーの重みを乗せてスムーズにキャストができる。
オカッパリでの使用も重視し、抜き上げに必要十分なバットパワーと、オーバーヘッドでの遠投に有利な6フィート10インチの長めのレングスを持つ。
シリーズの基本となるミディアムロングバーサタイルロッド。

公式の説明です。

created by Rinker
東レ(TORAY)
¥2,174 (2024/11/23 11:37:48時点 Amazon調べ-詳細)

ちなみにラインは、東レのソラロームエクスレッド12lbが巻いてありました。

トキタボートさんで借りれます

 

亀山ダムのトキタボートさんで、アルカンセシリーズの無料レンタルサービスを実施しています。かなり画期的なサービスですよね。なかなか釣竿やリールを試す機会って少ないと思います。

 

もちろん、タックル試投が設けられる機会は他にもあります。フィッシングショーやバサーオールスタークラシック、メーカー展示会などですね。

でもフィールドでじっくりと実釣をして試せるのは、ボート屋さんのレンタルが一番合理的です。

ボート代にお得感も生まれますので、ぜひ借りてみてください。

 

ちなみに、トキタボートさんだけでなく、各フィールドのボート屋さんで実施されているので、ぜひチェックしてみてほしいです。

☝︎ZPI無料レンタルタックルの取り扱いボート屋さんが記載された公式ページです。

ディティール

俯瞰図

 

全体の雰囲気です。艶ありブラックの塗装はどんなロッドでも合いますね。ボディ素材はアルミニウム、サイドカバーは珍しいカーボン製です。

メインフレームはアルミニウム製、両サイドカバーにはカーボンコンポジットを採用。
現実的にバスフィッシングで必要な剛性と軽量さを両立した設定。

なるほど、これは公式説明通りだと思います。

175gと軽すぎず、重すぎずな自重。(シマノ ’20メタニウムも175gです。)

そして剛性感も、シマノリールで例えればバンタムMGLみたいな’ガチガチ感’はありませんが、一方でメタニウムやスコーピオンMGLなどと同程度のカッチリ感がありました。

このリールを使うシチュエーションにマッチした設定です。

ハンドル

 

ハンドル。長すぎず短すぎずの86mm。素材はジュラルミン(アルミ合金)です。見た目はブラックのアルマイトが精悍な印象。

参考までにシマノ ‘20メタニウムのハンドル長が84mmです。

 

形状は、「セミオフセット」と呼ばれる独特の形状です。

浅めのオフセット角度により、オフセットハンドルの弱点であったプレートと指の接触を軽減。巻き取りのしやすさという利点だけを残した。

個人的には、特にオフセットハンドルでプレートと指が接触するということはありませんが、癖のない、バーサタイルな使用感です。

 

ハンドルノブはやや太めのEVA製グリップです。握り心地は独特で、少し好みの分かれるところかもしれません。

とはいえ、ハンドルノブはアフターパーツがたくさんリリースされており、交換も簡単なため、お好みのものに替えてあげても良いでしょう。

☝︎私が人柱になっていろいろなハンドルノブを試した記事です。

☝︎リールカスタムパーツはヘッジホッグスタジオでドウゾ!

レベルワインダー&ロングノーズデザイン

 

縦に細長い形状のレベルワインダーが珍しいですね。

さらに、スプールからレベルワインダーまでの距離を多く取り、ライン放出時の抵抗を減らす「ロングノースデザイン」を採用しています。

それにより、軽量スプールのポテンシャルを最大限生かしています。

ブレーキダイヤル

 

ブレーキダイヤルはカチカチとしたクリック感があります。操作感が気持ちよく、またいわゆる’ゼロポジション’(スプールのガタつきがなくなるブレーキ設定)がやりやすいですね。

また、緩みにくいというメリットもあるそう。

サイドプレート

 

サイドプレートです。ブレーキダイヤルとZPIのロゴマークが輝いています。

 

ブレーキはマグネット式。大判のブレーキダイヤルで操作しやすいですね。

 

ダイヤルの数値は表記が0〜10段階ですが、実際はより細かいクリックとなっていて微調整が可能です。ダイワリールの20段階調整にも、きめ細やかさでは負けず劣らずです。

ブレーキの効き方もマイルドでとても扱いやすい印象で、迷いのないブレーキ設定が可能です。

ALC-V610Mとの組み合わせでは4〜6ぐらいに設定すれば、だいたいのルアーウェイトをカバーしてくれます。

 

効き方は、失速感はないのにちゃんとトラブルレス。

これは軽量で素性の良いスプール(11.4g)との組み合わせで実現しているのでしょう。

 

空気抵抗の大きいバズベイト(3/8oz)などもスパッと気持ちよく投げることができました。

スプール

 

カスタムパーツメーカーZPIのノウハウを生かした、超軽量Φ34㎜径浅溝スプール「RG–Cスプール」を搭載しています。ラインキャパシティは、12lb – 65m。結構攻めた設定というか、カスタムスプールのようなスペックです。

合わせているロッドはMクラスのベイトロッドということもあり、12lb〜14lb程度のラインを巻いて’パワーベイトフィネス’のような形で使うのが正しいはず。

ちなみに、シマノ ‘20メタニウムの夢屋シャロースプールが12lb-65mと同じラインキャパシティです。

大手メーカーの純正リールでは設定されない、攻めた仕様であることが垣間見えると思います。

実釣インプレ

バックラッシュ知らずのキャスト

 

軽量でレスポンスの良いスプール、そして糸巻き量が少ないことも相まってバックラッシュとは無縁のリールです。その際のキャストフィールも上々で、スパスパ投げれます。

※ブレーキダイヤルの設定さえ間違えなければ、という条件はあります。

さらに、バックラッシュしそうになっても、もともと巻いているラインが少ないためラインが出きることで収束するんですよね。

とにかくライントラブル(バックラッシュ)から解放されたい!アングラーにはとてもおすすめ出来るリールです。

ライントラブルが起きにくい、というのはトーナメンターにとっても有効なリールですね。

考え方によってはお得

 

先述したように、スプール径34mmのモデルとしては、かなり割り切ったラインキャパシティで設計されています。

同じラインキャパシティを持った非ベイトフィネス機を求めると、例えばシマノ ‘20メタニウム + 夢屋シャロースプールを購入した場合、Amazonの実売価格でリールが30,050円、11,730円(2021年7月現在)になります。

それと同じ設定が、実売35,610円(2021年7月現在)で実現できるリールとなっています。5千円ほどアルカンセの方がお安いですね。

>>>次ページで、アルカンセRG-C XSの弱点をご紹介。

リールカスタム情報まとめ

もう、バックラッシュしないですむ方法。

もう、バックラッシュしないですむ方法。

スポンサーリンク

◆HEDGEHOG STUDIO公式サイトへ

◆こちらの記事もどうぞ

カテゴリー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA