リールthino
ところで丸型リールのメリットってなんだろう。
ロープロファイルリールが、ベイトリールにおけるラインナップのメインとなり、数機種のみ残された丸型リール。
あえて今、丸型リールを選ぶメリットはどこにあるのでしょうか。
巻き上げ力
一般的に、丸型リールの方がトルクがあって巻き上げ力が力強いという定説があります。
これはリールの製造方法に起因しています。丸型リールは金属塊から削り出した継ぎ目の少ない、高い剛性を誇るボディだからです。
一方で、一般的なロープロファイル型リールは必ずしもそうではありません。
ただし、現代の非常に良く出来たロープロファイル型はもはや遜色ない巻き上げ力です。
バス釣りで使い比べてみた感覚としては、特にバンタムMGLなど巻き上げ力にネガを感じる事は少ない。
という訳で、この辺の優位性は、現代の丸型リールについては当てはまらなくなってきています。
※追記 ソルト用大型リールでも同様
ソルトフィッシングでオシアコンクエスト201HGを使用しています。
同時にロープロファイル型のグラップラー300も使っているのですが、やはり丸型が圧倒的にトルクが優れるという感覚は薄い気がします。
グラップラー300もめちゃめちゃトルクあるので…ただし巻き心地のシルキーさはオシアコンクエストに軍配が上がります。
トラッドな味わい
丸型リールには、トラディショナルなベイトリールの原点的な味わいや使い心地が存在します。
これはロープロファイル型リールでは得られないものです。
源流をたどれば、アブガルシアの丸型リールを国内メーカーが模倣して、追いつけ追い越せという時代がありました。
その時代から、丸型リールへのあこがれや、それでしか得られない使い心地などがあったはず。
ずっと継承し続けている、両軸リールの文化そのものが丸型リールにはあるのです。(語ってすいません笑)
見た目の美しさ
クラシカルな見た目の美しさも丸型リールの美点です。
もちろんロープロ型には独自の魅力があって、甲乙つけがたい部分もありますが…
パーミングはしにくい?
パーミング性能は、手の中にすっぽり収まるロープロファイル型が当然優れています。
とはいえ、ここは慣れなどの個人差もあり、がっしりとハイトのある丸型がパーミングもしやすい、という意見もあります。
古くからのユーザー
絶対に丸型じゃないとダメ、という古くからのベイトリールユーザーにとって、丸型リールは唯一無二の存在です。
今後どれだけロープロ型リールが発展していっても、丸型がラインナップに残される大きな理由でしょう。
多彩なギア比は設定しにくい
丸型リールの大きなデメリットと言えば、デザイン上の制約からギア比を自由に設定しにくいことです。
ギアボックスを大きくはみ出させたロープロファイル型とくらべ、メインギアの大きさに限界があります。
そのため、多彩なギア比を用意する事が難しい。
しかし最近では、その賛否はともかく’14カルカッタコンクエストのように、左右非対称型のデザインなどでハイギアの設定が可能な丸型リールも存在しています。
技術的な進歩により、このネガは解消されつつあるといっても良いでしょう。
カスタムするとめちゃくちゃカッコ良い
丸型リールは味わいのある見た目なので、カスタムするとめちゃくちゃカッコよく仕上がります。写真は、夢屋 コルク ハンドルノブ TYPE 3 ショートとKDWオフセットクラッチで武装したMyカルコン101。
カルコン101を好き放題いじり倒したので、よかったら見てやってください♪
まとめ
以上、丸型リールについてでした。もちろん、ロープロだけでも釣りは成り立ちます。
しかし丸型リールで味わい深いベイトキャスティングを味わう世界観は、やはり独特。バス釣りにおける大きな楽しみのひとつと言えるでしょう。
ikahimeを最後までお読みいただきありがとうございました。
ikahime